飛翔

日々の随想です

心理学豆知識

怒りの根源

ある会に所属していたけれど、私が目指すものと違っていたので やめることにした。 その時、同じ会に所属していた女性とお茶する機会もなくなった。 すると罵詈雑言のメールが送られてきて、びっくりした。 彼女は70歳。友人関係を解消したことへの怒りの…

えくぼ

「許す」という言葉はとても使うのが難しい。 誰が誰を許すのか? 許す方は何だか高みにたっているようで、許される方はこうべを垂れているようだ。 いつもここまできて思考が行き止まりになる。 親しい人と口をきかなくなって久しい。 心の奥までなじられた…

コミュニケーション・スキル

結婚は二人だけの結び付きであるけれど、その親類縁者との関係が良好であることも大切です。 嫁姑問題。義理の兄弟妹の関係。そのつれあいとの関係など。 しかし、考えてみれば、社会はこうした身近な関係をいかに良好にするかばかりの世界です。 上司と部下…

イソップ寓話「すっぱい葡萄」とその心理

ありのままの自分でいられることほど心地よいものはない。 背伸びすることもなく、大きくも、小さくもなく、等身大の自分。長所も短所もひっくるめて自分であることを認める。 その反対の状態とは何だろうか? こうでなければ、ああすべきだ、こうすべきだ。…

認知症二つの療法

認知症の方を介護されているご家族や介護士さんたちは、日々大変なことが多いことでしょう。 私も舅、姑が認知症になり介護の大変さは身にしみて知っているつもりです。 今、認知症の方のお話相手として、関わっていて、気がつくことが多いです。 中でも、環…

「夜明け前の暗闇が一番暗い」

ここ十数数年間、肉親の死を体験し、悲しみにもがいて苦しんできた。特に最愛の母をうしなったことは身を切られる以上につらく慟哭(どうこく)した。 その時、『夜と霧』を再読した。夜と霧 新版ヴィクトール・E・フランクルみすず書房夜と霧――ドイツ強制収…

鳥になれ、心を解き放って

(写真はサハラ砂漠を行くキャラバン(2007年撮影)) いつも見慣れているはずの青い空を実はそんなにいつも見ていないことに気づく。 アスファルトの裂け目を破るように一輪の花がさいているのを見つける時、そのけなげさや、たくましさに突き動かされる。 人…

心の扉を開く法

人は自分の心の奥底にあるものを、いつ、どのようにして表わすのだろうか? もしかしたら一生自分の心の奥底をさらけだすことなく、うっせきした気持ちがストレスとなって心を重くして生涯を終える人もいるかもしれない。 私の場合はどうだろう。ある時期か…

距離を置く

渦の中にいると周りも自分も見えない。 渦の外へ思い切って出てみると、あら不思議。まわりの出来事や人のなりふりがよ〜く見えてくる。 つまり客観的に自分も外も見えてくる。 夫婦でも友人関係でも、仕事でも、こじれてきたら、いったん、距離をおいてみる…

あるがまま

詩人であったリルケは、こう言っています。 結局のところ、あるがままに生きなさい。 分からないことがあっても、今はまだ、そのままで。 きっといつかそのうち、自分でも気づかない内に、その答えが見つかるのだから。 The point is, to live everything. L…

夫は隠れカウンセラー?

カウンセラーでも落ち込むことはある。 昨日がちょうどそんな日だった。夫に落ち込む理由を話すうち、気持ちが整理でき、前を向いて歩いていく決意が湧いてきた。 「あれ?これってカウンセリングを受けたときのようだ」 と気がついた。 夫はいつも私の最大…

好き?嫌い?

木陰で一人の男性が座っているのを、窓から夫と眺めていたときのことです。 夫は「気持ちよさそうだね」と言い、私は「何か悩んでいそうに見えるわ」と思わず言って、二人で顔を見合わせてしまいました。 同じ光景を見ているのに、とらえ方が違っているので…

受験生諸君に

私は大勢の人の前でスピーチをするのは、大の苦手です。あがり症なのです。足が震えて、声が震える。 それがまったくあがらなくなった。 大勢の聴衆を前に、直木賞作家、佐藤愛子さんをゲストにして、speechしたことがあった。 聴衆の一人ひとりの顔を見なが…

信念のゆがみと偏り

先生が生徒に「数学の成績が毎回悪いなあ、頑張れよ」といったとします。 それを聞いた一人の生徒は、 ①「基礎が分かっていないから、今の単元ができなんだなあ。基礎からやり直そう」と思います。 ある生徒は、 ②「数学ができない僕って頭が悪いんだ」と頭…

介護する側の心のケア

高齢化社会を反映するように、介護する方のカウンセリング依頼が増えてきました。 また、グリーフカウンセリング(悲嘆)も幅広く、アイデンティティーの喪失への悲嘆、認知症になって伴侶の顔も忘れ、子供の顔すらわからなくなっていく事への恐れと悲嘆など…

言葉と心とグリーフ(悲嘆)カウンセリング

私は子供の頃から陽気なひょうきんものだった。 近所の人が母にこういった。 「●●ちゃんが、帰ってくるとすぐ分かるわ。奥さんの笑い声が急に聞こえてくるから」と。 母が笑うのを見るのが好きだった。母を笑わせようとひたすらひょうきんなことを言ってばか…

自分でできるセルフヘルプ(フォーカシング)

ちょっとめげてる人。 こんなセルフカウンセリングをしてはいかがですか? めげてる自分を認めてやろう ありのままの状態を認めてやろう めげてちゃいけないなんて言わないことよ 責めたり、罰したりしないことよ。 ありのままの、いまの自分をそのまま認め…

花に癒されて

みなさん、お花の癒しの力はすごいです。 今、ちょっと気持ちがふさぎがちの人、しょんぼりしている人、イライラしている人、なんだかすっきりしない気分の人。 花屋へ今すぐ出かけて好きな花を買ってください。 または外へ出てあちこちの春の花をみてくださ…

視点を変えてみよう

生きづらさ 生活のしづらさ 人間関係のつらさ 会社や育児での悩み、自分はだめだと自分を責めたり悪い方ばかりに考えてしまったり、夜眠れなくなったなどの悩みを聞くことがあります。 そんな方に手をさしのべ、生きやすさや生き甲斐のある生活をするための…

トラウマからの解放

昨夜は布団に入ってから授業での出来事を思い返した。 授業は「トラウマ」について。トラウマのアプローチとワークをしたが、そのとき、先生がご自分の幼児期の体験をデモンストレーションなさった。 トラウマとは心的外傷体験のことである。 精神科領域でい…

自分を認めること

小学一年生から習字教室へ通っていた。 先生はとても美しい人だった。気品に満ちて優雅な身のこなしは子供心にも、魅了されるものがあった。 初めて習字教室へ行った日は、筆の持ち方、書き方、墨のすりかたなど丁寧に教えてもらった。 さあ、書いてごらんな…

心を温める詩と幼児期の束縛

こんな詩があなたを抱きしめてくれることを願って:見知らぬ子へ 辻征夫 何だかとてもおこりながら すたすた歩いて行くおかあさんのうしろから 中学に入ったばかりかな? 女の子が 重い鞄をぶらさげて 泣きながらついて行く ときどき振り向いて いいかげんに…

対人関係と「投影」

陽だまりの中、一人の男性が座っているのを窓から夫と眺めていたときのことです。 夫は「気持ちよさそうだね」と言い、私は「何か悩んでいそうに見えるわ」と思わず言って、二人で顔を見合わせてしまいました。 同じ光景を見ているのに、とらえ方が違ってい…

お正月を前に嫁姑問題の解決法は?

ふるさとでお正月とクリスマスの両方を過ごせる方は幸せです。 女は親戚づきあいの行事では台所をこま鼠のようにしていなければなりません。 料理を作って片付けて、めったに逢わない嫁同士が台所をうろうろ。 お風呂の順番に気を使い、寝具の出し入れと大変…

体の声に繊細に

初雪 うつくしく ふれる初雪 ことの葉の 跡つけつくる やすらはれけり (『橘曙覧全歌集』 (岩波文庫)より) 初雪の美しさは何とたとえたらよいだろう。 まだ誰にも踏みしだられていない初雪。その初雪の美しさを言葉や歌で言い表すことさえためらわれる。 …

サンフランシスコ・セイブルック大学研修(一日目)

サンフランシスコ・セイブルック大学研修に際して30人が投宿したのはこのヒルトンホテル 徒歩で15分ぐらいのところにあるセイブルック大学の受付。 実存主義心理学の世界的権威、カーク・シュナイダー博士と通訳のYumiさん。 数人が博士を囲んで「ハイ、チー…

セイブルック大学研修二日目(箱庭療法体験)

第二日目はいよいよ「箱庭療法」です。 箱庭療法では、クライエントは、砂の入った箱の中に様々な人形やオブジェを置くことによって、自分自身の内面世界を表現し創り上げていきます。クライエントは日常の中で関わる人物やイメージの世界の登場人物など、心…

セイブルック大学研修(箱庭療法二日目)

箱庭療法二日目は一日目の感想を発表し気づきや思いや自分の心の中を開示したり、クラス全員でシェアすることからはじまった。 チャールズ博士は、実は数年前ガンを患い手術、転移と体調が悪い中、時には咳をしながらも、笑顔を絶やすことなく、最高のレクチ…

心理カウンセリングって何?

「心理カウンセリングとは何ですか?」 こんな質問をよくされます。 ストレスの多い世の中、仕事の悩み、対人不安、失恋、不倫、最愛のものをなくした喪失体験、事故の目撃によるショック、怒りの解消法を知りたい、など様々なことが起きています。 「生きづ…

フラワーサイコセラピー体験記

今日は私の先輩のフラワーサイコセラピストのグループによる「フラワーサイコセラピー講座」があり、私も生徒として参加させてもらいました。 祝日にもかかわらず午前の部と午後の部に分かれる大盛況ぶりで、リピーターも多い人気のセラピーです。 私の作品…