飛翔

日々の随想です

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

怒りの根源

ある会に所属していたけれど、私が目指すものと違っていたので やめることにした。 その時、同じ会に所属していた女性とお茶する機会もなくなった。 すると罵詈雑言のメールが送られてきて、びっくりした。 彼女は70歳。友人関係を解消したことへの怒りの…

「生きる」ということ

日々老人施設を訪れていると、 「命」「生きるということ」について考えさせられる。 長い人生でいろいろなことに遭遇する。 病気や災害、天変地異にあうこともある。 昨今では原発による人災にもあう。また戦争などに巻き込まれることもある。 そうした災害…

弓張り月

暮れ方の空を見上げると 弓張り月と星が並んでいた。 弓張り月 あの弓張り月に 愛の矢を射させよう 少年のようにはにかむ君と スカートのはじっこを ぎゅっと握っているわたし

さんまは苦いか塩っぽいか

どこからかサンマが焼けるにおいが漂ってくる。 我が家でも秋刀魚を焼くことにした。 秋刀魚を焼くたびに思い出すのが佐藤春夫の「秋刀魚の歌」 谷崎潤一郎 佐藤春夫 かの谷崎潤一郎が妻千代の妹おせいに横恋慕し、そのおせいと外出し、妻千代をないがしろに…

心の正座

母の亡くなったときのことを書いて以来、ほかのことが書けなくなった。 なぜだろう? 世間一般のことや日常のことなのに、 なぜか上っ面をなでているようで、書けない。 母の積み重ねてきた真実の前では、すべてが軽く うわっ滑りのようで、ペンを持つ手がと…

原稿

30日が締め切りの原稿を書くのにねじりはちまきをして頑張っている。 徹夜覚悟だったけれど、今の時間深夜2時に完成した。推敲を重ねて、「よし!」と声が出た。 完成だ! あした出してこよう。苦しんだけれど、納得できた仕上がりになった。 日の目が出れば…

猿も手を組む秋の風

季節や気温と云うものは 人間の行動や感情に微妙な風情を喚起するもののようだ。 だんだん涼しくなって秋も深まる頃になると、もの思いにふけったりする。 思索にふけるとき、懐手(ふところで)をしたり、無意識に手を組んだりするものだ。 そんな様子を元…

秋の夕暮れ

朝晩涼しくなって秋めいてきた今日この頃。 日が沈むのがはやくなってきて、さみしい夕暮れを感じる。 秋の夕暮れは特に人にさみしさやはかなさを感じさせるものがある。 昔の歌人たちもこの秋の夕暮れを歌ってきた。 その中でも有名な歌三首を「三夕(さん…

くま出没

一昨日は英字新聞を3紙読み、討論用に原稿を書く予定だった。 英字新聞を甘く見ていた。手ごわい記事に朝の4時までかかってしまった。夫が起きてきて、 「とにかく1時間でもいいから寝ろ!」 と無理やり寝かさせれた。くも膜下出血で一命を取り留めた体験…

一番星

夕方の台所 味噌汁の匂い 菜っ葉を刻む音 皿のざわめき ジュージューさんま 「ご飯できたわよ〜」 台所の上には一番星がまたたきはじめた あれは母さんだ 誰か、星にかけるはしごをかして

「男は黙って」ちゃ、分からない

「男は黙って」っというキャッチフレーズが嫌いだ。 黙っていちゃ分からないじゃないか! 「黙っていたって「あ」「うん」の呼吸ってものがあるだろう?」 と言われたってそれは数十年肌身をあわせ、喧嘩して そんな夫婦だけに通じる言葉。 そうかと言って、…

アンチエイジングは生き方と見つけたり!

カルメン・デロリフィチェ 82歳 英会話のお仲間は40代から80代までの女性たちだ。 授業は英字新聞から抜粋した記事を読み、議論したり、持論を披露する。 70代、80代の女性が見事な英語を駆使して時事問題について 持論を戦わせる姿は本当にあっぱれ…

小道

秋の涼やかな風に吹かれていると、 誰か見知らぬ人に、長い「ふみ」などしたためてみたくなる。 金木犀の小枝にふみを括(くく)りつけておく。 誰かがそれをほどいて読み、またお返しのふみを結わえておく。 いつのまにか、そこへの小道が踏み固められて一…

形見

今日は「敬老の日」 秋晴れの爽やかな祝日である。 朝晩涼しくなって秋物をクローゼットから出してきた。 その中から一枚のニットのベストが出てきた。 それは私が父に編んで贈ったものだ。 手先が不器用で裁縫や編み物が苦手な私が、テレビの編み物番組を見…

明治の小説家小栗風葉生誕140年座談会に出席して

明治時代に活躍し、夏目漱石と親交があり谷崎潤一郎に影響を与えた、 小説家小栗風葉の生誕140年を記念した座談会に出席した。 「夏目漱石の癇癪(かんしゃく)・風葉の酒」をテーマに文芸評論家の北村隆志、作家の小中陽太郎・安諸靖子さんが語る会。 半…

「CATWINGS」「空飛び猫」

Catwingsクリエーター情報なしScholastic Paperbacks猫好きはもちろんのこと、そうでない人にも、子供にも、大人にも楽しめる絵本です。 著者はSFファンタジー作家として知られているアーシュラ・K. ル・グウィンだと知ったのは読み終えてからです。 びっく…

「情報リテラシー」と「メディアのあり方」について

「従軍慰安婦問題」、「吉田調書」について朝日新聞が誤報をした。 朝日新聞の社長は国民の非難の声にやっと謝罪をした。 これは公に広がる新聞というメディアの罪の大きさが問題であるが、 これを読む読者の情報選別能力と批判の力、精査の力、 が大きく関…

女の戦い(紫式部VS倫子)は怖い!

九月九日は重陽(ちょうよう)の節句。 陽(奇数)が重なる日そして、奇数の中でも一番大きな数字9が重なることから「重陽」といわれ、 別名「重九(ちょうきゅう)」ともいわれ菊の花が咲く季節なので、「菊の節句」とも呼ばれる。 さて、この重陽の節句には…

味な話

「今日は美容院に行くからお昼ごはんどうする?」 夫に尋ねると、 「お弁当を作っておいてくれよ。久しぶりにお弁当食べたくなった」 と答えた。 自宅で開業するまでは毎日お弁当をもって出勤していた夫。 朝早く起きての弁当作りは主婦にとって時間と手ぎわ…

人生には思いもよらないことが突然おきたりする。 そんな時ほとんどの人が気が動転して自分をなくしがちだ。 そんな事件がわが家にも起きた。私は三人姉妹の末っ子。一番上の姉は一回り以上も離れている。 私が生まれたばかりの事だった。二番目の姉はまだ三…

父の蔵書印

父は苦学して一代で財を成し、功と名をなした。 英字新聞のトップに写真が載り、自慢を恥としていた母をしてその新聞を買い占める愚をおかさせた。 その苦学した時代を思うにつけ、我が子には学を身につけ自由闊達に生きて欲しいと望んだのだろう。 私が大学…

レモンの初なり

我が家のレモンの木に実が6個みのりました。 可愛すぎて収穫できません。とほほ。

ネットと人との関わり方

人との関わりなしには生きていけない。 しかし、円滑にいくことばかりでなく摩擦もおきる。 そんな日常の対人関係に疲れてほっと一息つくとき、パソコンを開いてネットにつなげる。 そこでまたしても人とのかかわりで摩擦があるとしたなら、休まるときがない…