飛翔

日々の随想です

小道


  秋の涼やかな風に吹かれていると、
 誰か見知らぬ人に、長い「ふみ」などしたためてみたくなる。

 金木犀の小枝にふみを括(くく)りつけておく。
 誰かがそれをほどいて読み、またお返しのふみを結わえておく。

 いつのまにか、そこへの小道が踏み固められて一本の長い道になった。
 
 その小道を人は結婚という。
長くもあり、短くもある道。
 これからも続く道。

ありがとう、私のベターハーフよ。