2012-01-01から1年間の記事一覧
小景異情(その二) ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこに…
おせち料理ができあがりました。 お正月やおめでたい席に出番がある鋳鉄製のろうそく立て。おめでたく、鶴と亀です。鋳物(鋳鉄)でできているアンティークです。 夫と二人で作ったおちょこです!来年は夢が叶いますように!
2012年の大つごもりの今日。天気快晴。 ○今年は野田佳彦首相が解散時期を「近いうち」と明言するも、なかなか解散せず、今度は越年かと思えば、年末になって総選挙となった。マニフェストを何一つ守らず、守ったのは消費税の値上げだけ。こうしたことへの強…
家路に着こうとしたそのとき 雨が激しく降ってきた 日曜日がもう終わろうとしている 終わり行く「時」の隙間に傘をさしかけた 濡れていない日曜日を探すように
文化サロンの講座をやめた。一年分の講座費を納めてあるが、もはや行く価値なしと思いきっぱりやめた。 講師は元M新聞記者という人。これがひどい右傾化の人で、独断と偏見に満ち満ちた意見を押し付けてきて辟易(へきえき)。40年も前の自分の特ダネ記事を…
日本列島すっぽり寒気団に囲まれて雪化粧の地域が多い。 雪はすべてのものを覆いつくして白一色になる。そんな景色の中、山茶花の赤が雪の中からあらわれるとふと心が和む。 こんな風景を見たことがあるだろうか。 ながながと川一筋や雪の原(凡兆) 一面に…
昨日の冷たい雨とはうって変わって、今日はぽかぽかと暖かい晴天。 家中の布団を庭に干した。太陽が燦燦とした中、家中の布団が干してある光景は壮観であり、主婦として満ち足りた瞬間でもある。 そう。「幸せ」というのは何もぎょうぎょうしいものでなく、…
高校生の頃、淡い恋をした。 家庭教師の先生に。 先生は東大生。 私は好きな科目しか勉強せず、嫌いな授業は勝手に自主早退していた女子高生だった。そんな私を心配して親が無理やりご近所にお住まいのさる外交官のご子息に家庭教師をお願いしたのだった。 …
こんな詩があなたを抱きしめてくれることを願って:見知らぬ子へ 辻征夫 何だかとてもおこりながら すたすた歩いて行くおかあさんのうしろから 中学に入ったばかりかな? 女の子が 重い鞄をぶらさげて 泣きながらついて行く ときどき振り向いて いいかげんに…
それにしても勉強が足りない。 足りないことだらけだ。 人生の時間を随分無駄遣いしてきたようなきがする。 気がつけばもう12月が終わろうとしている。 一年のしめくくりの12月。「十二月のうた」を声高らかに朗読しようと思う。おんなのことば (童話屋の詩…
陽だまりの中、一人の男性が座っているのを窓から夫と眺めていたときのことです。 夫は「気持ちよさそうだね」と言い、私は「何か悩んでいそうに見えるわ」と思わず言って、二人で顔を見合わせてしまいました。 同じ光景を見ているのに、とらえ方が違ってい…
昨日、夫に「我が家にサンタクロースは来るわよね」と念をおすと、「うちは仏教徒だから来ないよ!」とつれない返事! 「サンタクロースは宗教を越えてやってくるのよ」と私。 イブはささやかながらご馳走を作る予定だったけれど、仏教徒の夫には「お茶漬け…
Merry Christmas ! 11月から洋酒(ラム酒)に漬けておいたドライフルーツを使ってミニ・クグロフケーキを作ってみました。 小さいけれど、洋酒をたっぷり含んだ濃厚なケーキです。 後ろにあるお人形はドイツへ行ったとき買ったキャンドル立てです。お人形の…
「ありがとう」の心は美しく、なによりも報われる言葉だ。 母は家事を決して手を抜くことはなかった。特に料理は手間隙かけていた。叔父が訪ねてくるときは、二三日前から叔父の好きな「身欠きにしんの甘露煮」を作るために準備していた。 三日前にすること…
人や文の評じかたにはその人の知性や思慮の深さ、浅さ、品格というものが見えてくる。 一億総評論家。 人や文や政治、経済、書物に対して誰もが評論家たりえるけれど、その評じかたで墓穴をほりかねない。 「人をのろわば穴二つ」ということわざがあるけれど…
マキアヴェッリ語録作者:塩野 七生新潮社Amazon 時代を超える指導者論。 マキャヴェッリの思想の抜粋。政治とは永田町界隈で繰り広げられるものでなく、持てる力をいかにすれば公正に、かつまた効率よく活用できるかの「技」ではないかと塩野氏は語る。 本書…
(NHKニュースから) アメリカのコネチカット州で小学校で銃乱射事件がおこり、多くの児童が亡くなりいたましく悲しい。 オバマ大統領はやっと銃規制に乗り出した。 (ANNニュースから) このいたましい事件より遡ること5年前の2007年。アメリカのバージニア…
灯台もと暗し! パンくずを庭に撒いているのでいろいろな鳥が集まってくる。 侘び助椿にはめじろのつがいが蜜を吸いに飛んできて可愛い。 ざくろの実がはじけたまま一個だけ残っている。そこにはむくどりがついばみにくるのだけれど、これがとても愉快。 細…
京都の町は街並みがそろっていて風情がある。 それは景観規制があるからだろう。 建造物の高さ制限や瓦の色をそろえるとか、雰囲気をそろえるなど、など。 外国へ行くとそれは護られていて実に町全体が一つの建築がかもす風情、景観の統一がされていて美しい…
結婚前、母が彼にこう尋ねました。 母; 「Tさん、お酒はどれぐらいお飲みになるのですか?」 彼;「しょうしょうです」 結婚してみたら「しょうしょう」って「一升+一升「」=二升(升升)のことだったのさ! 嘘つき!って怒ろうと思ったけど、私も彼の母…
霜がおりた白菜はますます甘みを増しておいしくなってきた。 白菜を四つ割りにして燦燦とした陽にあてて一日二日干しておくと甘くなっていろいろな料理に使える。 白菜の葉を一枚一枚はがして刻んで餃子を作ると200〜300個はゆうにできる。 それを冷凍…
愛犬の散歩で仲良しになった小さな女の子。 無防備で疑うことを知らない純な瞳。 一緒に並んで原っぱに座る。 大きくなった私が小さかった昔の私に出会ったような錯覚におちいる。 二人とも子どもと大人という感覚がない。 野原でであった友だち 一緒に四葉…
ふるさとでお正月とクリスマスの両方を過ごせる方は幸せです。 女は親戚づきあいの行事では台所をこま鼠のようにしていなければなりません。 料理を作って片付けて、めったに逢わない嫁同士が台所をうろうろ。 お風呂の順番に気を使い、寝具の出し入れと大変…
昨日の朝日新聞の投稿欄「声」に作家の赤川次郎さんの声が掲載されました。 『三つの光景が安全を選ぶ原点』 作家 赤川 次郎 (東京都港区 64) 三つの光景を思い出そう。 第一は昨年3月11日、東北地方を襲った大津波の人間の想像力を 遥かに超えた凄ま…
初雪 うつくしく ふれる初雪 ことの葉の 跡つけつくる やすらはれけり (『橘曙覧全歌集』 (岩波文庫)より) 初雪の美しさは何とたとえたらよいだろう。 まだ誰にも踏みしだられていない初雪。その初雪の美しさを言葉や歌で言い表すことさえためらわれる。 …
真冬の茶室では小ぶりの火鉢が客の前に出される。 それは本当に小ぶりでひとり分の手だけを温める「手あぶり」と呼ばれる火鉢だ。 趣向を凝らして織部焼きや、唐津焼きや、様々。 我が家ではお正月になると黒漆(うるし)の小さな火鉢に白い化粧灰をいれて客…
写真はスイス・ベルンのテミス像(正義の女神)。 剣と鎧で武装し足に悪魔を踏む。 かつて犬養道子のエッセイ『お嬢さん放浪記』(中央公論社)にこんな文があったのを思い出す。 ベルギーの北からオランダのリンバーグにかけての炭田での出来事。 中世期の…
ノーベル賞(医学生理学賞受賞)受賞おめでとうございます
父は容貌が外人のようだった為、理髪店に入ると店員が「あ!外人だ、どうしよう」と言われたりして困惑することが多かった。 そこで時々いたずらっけをだして終始英語で通したりする変な父だった。 そうかと思うと、会社の帰りに時々おいしいクロワッサンを…
子どもと云うものは親がどんなに邪険にしても慕うものなのだろうか。 テレビの番組で嬰児の頃に育てられないからと言ってわが子を捨てた母を大人になった子どもが探す番組をやっていた。 育ての親がどんなに親身になって実の親よりも愛情をこめて育てても、…