飛翔

日々の随想です

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ひっつき虫と戦争への警鐘

人間は知恵を結集して月まで行ってしまった。それどころか、最近では月よりも遠い小惑星に探査機を飛ばし回収する快挙までなしえた。すごいものである。 では人間以外の物、植物はどうだろうか? 植物だって相当の知恵者だ。 草花は手をかえ品を変え種(しゅ…

あの日

昨日は思わぬ遠い親戚から電話があって、驚くやら喜ぶやら賑やかな一日になった。 受賞という思わぬ吉事に恵まれたからだった。 コンテストに応募したのは3月の終わりごろだった。締め切りギリギリに原稿を提出して以来、すっかり忘れていた。 2週間前、一本…

受賞

エッセーコンテストで大賞を受賞した!嬉しい!

オクラの花

仕事場に認知症をわずらっている義父がなだれこんできたことがあった。 止めるひまもなくわめいて暴れる。みんな何事がおきたのか呆然とする。落ち着かせて話を聞くと石油缶が燃えると言う。 スタッフに職場をまかせて外に。 義父が元気なときにせっせと楽し…

青葡萄

7月に一緒に通訳をすることになった青年と会場でばったりあった。 「お元気ですか?」 「元気よ。どお?専門用語の資料まとまった?」 「はい。資料を頭に叩き込んでいるところです」 「そお。頑張ってるのね。じゃあ、当日よろしくね」 「はい。よろしく」 …

人生の旅装をとく

最愛の家族の一員であった愛犬クッキーが亡くなって7年。 けなげに生きてきたその一生をたたえてやりたい。 テレビで終末医療に携わる人たちについてのドキュメンタリーを見たことがある。 ショッキングな映像だった。 それは、余命を知る身寄りのない人たち…

木槿(むくげ)の花

もうすぐ槿(むくげ)の花の季節がやってくる。 槿の花は「一日花」とも言われて朝咲いたかと思うと夜にはしおれて散ってしまう。 底紅(そこべに)の花は、千宗旦(せんそうたん)が好んだゆえに宗旦槿(そうたんむくげ)と呼ばれて白地に花芯がほの赤く美…

野呂邦暢の書き出し

書き出しの一行できまるという。 古い革張椅子 (1979年)野呂 邦暢集英社このアイテムの詳細を見る 野呂邦暢のエッセイは淡々と無駄のない言葉が紡がれていて、飄々とした書き味はモノクローム映像を見るようだ。 「書出し」という題のエッセイ: 文章には初…

背中の秘密

貴方は男女を問わず人と出逢ったらどこを先ず見ますか? 顔、足、足首、お尻、胸・、唇・・? すれ違いざまに「あっ」と思わず振り返ってみた経験はないですか? それはあまりにも美しい人であったり、ほのかに香る香水の甘さに惹かれてだったり、初恋の人に…

鈍感力

誰にも触れられたくない事はあるものだ。 何気なく人が口に出すとき、私もなにげなさを装って笑ったりする。 しかし、それからそのことがヒタヒタとインベーダーのように心の中に侵食してきて私を悲しめる。 一年たったある日。またその人たちと合わなければ…

胡蝶蘭

今日はお友達からお祝いに胡蝶蘭をいただきました。 あまりの見事さに家族一同びっくり! 友達はありがたいものですね。 本当にありがとうございました。

えくぼ

「許す」という言葉はとても使うのが難しい。 誰が誰を許すのか? 許す方は何だか高みにたっているようで、許される方はこうべを垂れているようだ。 いつもここまできて思考が行き止まりになる。 親しい人と口をきかなくなって久しい。 心の奥までなじられた…

女子会

今日はカウンセラー仲間で元クラスメイトと某レストラン&カフェで旧交を温めました。土曜日で整理券が出る大盛況のレストランに6時間も居座っておしゃべり二花が咲きました。パンケーキが美味しくておかわりしてばかりの6時間。よくしゃべり、よく食べまし…

どく

私にとって「どく」なもの それは私の人生から 「あなた」を引いた 「孤独」という「どく」 な〜んちゃって、皆様良い週末を。

コミュニケーション・スキル

結婚は二人だけの結び付きであるけれど、その親類縁者との関係が良好であることも大切です。 嫁姑問題。義理の兄弟妹の関係。そのつれあいとの関係など。 しかし、考えてみれば、社会はこうした身近な関係をいかに良好にするかばかりの世界です。 上司と部下…

イソップ寓話「すっぱい葡萄」とその心理

ありのままの自分でいられることほど心地よいものはない。 背伸びすることもなく、大きくも、小さくもなく、等身大の自分。長所も短所もひっくるめて自分であることを認める。 その反対の状態とは何だろうか? こうでなければ、ああすべきだ、こうすべきだ。…

棟梁

西岡常一(にしおか・つねかず)棟梁。法隆寺の棟梁で、最後の宮大工棟梁と呼ばれる名棟梁。 職人といわれる人はどれぐらいいるのだろうか? 子供の頃住んでいた渋谷の家は,名人棟梁と言われた人が建てた。 棟梁は住み込みをいれて数十人の職人をかかえる大…

慎ましきもの

慎ましいものは地味で控えめであるけれど、奥ゆかしい美がかくれているものだ。 母はそんな慎ましい人だった。いつも大島紬の着物を着ていた。地味な大島の美しさは子供の私には分からなかった。他のお母さんのように華やかな服を着て花のようでいてほしかっ…

父と娘

がんらい、なまけものの私は学生時代は勉強もせず、試験のときは山をかける専門だった。 勉強していないので山がはずれたら悲惨だ。 勉強は自分の部屋でしないで居間の炬燵でするのが常だった。 炬燵のここちよさは、私から勉強の意欲を奪うばかりか、眠りの…