飛翔

日々の随想です

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

古本きんどう市

七月最後の土曜日は朝6時に大阪を目指して出かけることにした。このブログのブックマークにリンクして頂いている「このはな文庫」さんの大阪船場店が開店一周年を記念して一箱古本市を開催しているからだ。一箱古本市はそれぞれが一箱分の古本を持ち寄って売…

塗りうちわ

・すゞしさや月ひるがへすぬり団扇(うちわ) 祐甫 (『古句を観る』柴田宵曲 より) この句は元禄時代のもの。「ぬり団扇」というのがミソ。 現代はエアコンが普及したのでちょっと暑いとすぐエアコンを入れる。 団扇(うちわ)などは商店で配ってくれる宣…

『くじけないで』99歳の詩集

ノー天気に見える私でも、人並みの苦労や悩みを抱えて生きてきた。誰にも相談できず苦しい日々の時、台所のドアに「青春」という詩をカレンダーの裏に大きく書いて貼っておいたことがあった。台所に立つたびにそれを読み、自分を励ましてきた。人には苦しく…

絞め殺しの木の下で

今日は久しぶりの雨だった。軒を打つ激しい雨におどろかされた。地面を焦がし、天をも炎と化してしまいそうな炎熱地獄の日々に、慈雨だ。地が木々が、花が鳥が人が、こげた皮膚を冷やすように雨に打たれるのを喜んだ。気温は27度。39度から見ればストーブを…

せみ時雨

たまゆらの命の謳歌せみ時雨

『火群のごとく』

火群のごとく作者: あさのあつこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/05/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見る 本書は時代小説である。登場人物は元服前の少年たち(和次郎、源吾、林弥、そして透馬)である。…

『マーチ家の父』もうひとつの若草物語

ピューリッツアー賞受賞作である。 子供の頃『若草物語』を夢中で読んだことがある。 本書は19世紀マサチューセッツ州コンコードのオルコット家『若草物語』を下敷きにしたフィクションである。 『若草物語』では不在だった父親の一部始終が書かれたものだ…

正解

「問題」 You might or more head , today's at fish. 正解は 言うまいと思えど今日の暑さかなでした! 解説:You might(ゆうまいと)or more head(おもえど)today's(今日の)at fish(あ・つ・さかな) でした!

英語力と機知のテスト

今日はみなさんの英語力とウイットのテストを行います。ヒントは「ろこちゃん」のイラストがヒントです。 「問題」 You might or more head , today's at fish. さ、英語に自信がある方も、まったくない方も、人生経験を駆使して訳してみて下さい!!

『ひっつき虫』

隣の県、岐阜県、多治見市の今日の気温は 39.4℃だった。これは人間の体温よりも高い。体温だとしたら高熱で病院へ駆けつける温度である。冷房が好きでない私もさすがに今日の気温には参って、クーラーをつけた。ああ、なんと快適なことか!快適な環境で読ん…

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます梅雨があけたとたんに、照り返しが強い太陽の熱に気温がうなぎのぼり。熱中症にお気をつけてくださいね。 暑い夏を涼しく乗り越えましょう。寒いダジャレを 蝉の羽化をみて、蝉が殻から抜け出して一枚一枚着物を脱ぐ。これって本当…

飛騨古川・高山へ

連休最後の今日は「海の日」。朝から快晴。蝉がやかましくどこかへ行けとせかす。そこで早起きしたついでに遠出することにした。朝6時出発。一路飛騨古川、高山方面へと車を走らせることにした。 早くも渋滞に巻き込まれながらも途中のサービスパーキングエ…

アフリカの舞姫

アフリカの舞姫 ここは地の果て最果ての アフリカの北、モロッコのタンジール カスバのモスクに夕日が落ちる頃 水タバコをくゆらす男達がたむろする 汗のすえたにおいの中を踊り子が舞い始めるタンバリンを打ちならし、足の鈴を踏みならし 豊かな胸を激しく…

無常迅速

朝から蝉がやかましく鳴いていると思ったら、ついに「梅雨明け」になった。 長い雨が続いたからこれでかっと暑い夏の本番だ。せみ時雨の時期到来だ。芭蕉の句に「無常迅速」という前書きつきで次のような句がある。 やがて死ぬけしきも見えず蝉の声 「無常迅…

駄文を連ねることが恥ずかしく、この時間をささげるべく人がいると思うといたたまれない。

『戦争絶滅へ、人間復活へ』むの たけじ,黒岩 比佐子

戦争絶滅へ、人間復活へ―九三歳・ジャーナリストの発言 (岩波新書)作者: むのたけじ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/07/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (21件) を見る敗戦の日に戦争責任をとる形で朝日新聞社を去った…

『四百字のデッサン』野見山 暁治

四百字のデッサン (河出文庫 の 2-1)作者: 野見山暁治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1982/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る「野見山暁治展」を愛知県美術館へ見に行った。パンフレットによると: 『「野…

光源と対象(雨二題)

雨2題のお話をしよう。 お能の演目に「江口」というのがある。 男と女がある日雨宿りがきっかけで言葉を交わす。女は色香漂う遊女「江口の君」。男はというとあの「西行法師」である。西行が天王寺参りの帰途、降り出した村雨を避けようと遊女の宿に立ち寄る…