飛翔

日々の随想です

美術・観劇のレビュー

朗読劇「街角の童話」を観て

今日は朗読劇「街角の童話」を観に行ってきた。 「朗読劇」とは聞きなれないかもしれないけれど、劇中の人物が物語の進行と劇中の会話をおこなうものだ。 早い話が、見る「ラジオドラマ」のようなもの。 音響効果は舞台裏から聞こえる雷鳴や、風の都や雨の音…

「そして父になる」

世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭でことし審査員賞を受賞した是枝裕和監督の映画「そして父になる」の日本での上映が24日から始まり、先行上映を最寄りの映画館で鑑賞してきました。 是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎え、息子が出生時に病院…

第一回中日文楽を観て

今日は名古屋で「第一回 中日文楽」の公演があり観に行ってきました。 夜の部は「伊達娘恋緋鹿子」「曽根崎心中」 ユネスコにより無形文化遺産に登録された人形浄瑠璃・文楽を観ることができるというので前から予約していたもの。 しかも、三味線人生70年と…

能「蝉丸」

お能のレビューを載せてみようと思う。 名古屋能楽堂での観能記の再掲載である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 名古屋能楽堂定例会は 能「蝉丸」(観世流)泉嘉夫、近藤幸江 能「百萬」(宝生流)衣斐愛 半能「石橋」(観世流)古…

映画「ヘルプ」を観て

今日は久しぶりに映画を観た。 「the Help](心がつなぐストーリー) 「ヘルプ」とは、通いのメイドの事。 かつてのアメリカ南部で、白人家庭に通う黒人メイドたちを指した言葉だ。 黒人に自由のない時代、さまざまな苦しみを抱えて生きる彼女たちこそ、声に…

柳家小三冶の独演会

柳家小三冶の独演会に行ってまいりました。 のっけから客はきつい皮肉をひとひねりやられました。っというのも名古屋の客はいけねえ〜!開演時間は6時半だというのに遅れてくる客が一杯! 開演時間が遅らされた。時間を守らない客。いわゆる「名古屋時間」 …

ベトナムの雨は詩である

夏至 特別版 [DVD]発売日: 2002/01/25メディア: DVD トラン・アン・ユン監督『夏至』のDVDの紹介である。 ストーリーは母親の命日に集まった3姉妹と兄弟。3姉妹は仲が良いがそれぞれ誰にも言えない秘密を抱えている。理想の夫婦だと思っていた母が本当に愛し…

ろうそく能

2009年6月に行われた「ろうそく能」狂言のレビューである 「ろうそく能」のレビューである 。 豊田市能楽堂 午後5時。客席も能舞台も真っ暗闇の開演である。 笛と大小の鼓が聞こえ始め、能舞台に手蜀を持った人が二人、静々と入って来て、橋掛かり、舞台と計…

「ろうそく能」鑑賞記「屋島」弓流し奈須与市語り

「ろうそく能」鑑賞記である。 能(観世流)「屋島」弓流し 奈須与市語り 前シテ漁翁(後シテ)源義経:武田志房 ツレ魚夫 :武田友志 ワキ旅僧 :福王和幸 アイ屋島の裏人 :小笠原 匡 内容 旅の僧が四国の屋島で塩作りの家に泊めてもらう。 主の老人は僧が…

能「海士(あま)/窕之伝」:観能記

能楽堂における能の鑑賞レビューの再掲である。 名古屋能楽堂において青陽会定式能が催された。 仕舞「鐘之段」近藤幸江 能「頼政」梅田邦久、 杉江 元、椙元正樹、 佐藤友彦、今枝郁雄 能「海士/窕之伝」久田三津子、澤 拓海、 高安勝久、橋本 宰 (間)井…

林哲夫さん絵画展

ジェイアール名古屋高島屋10階美術画廊で「ストーリーテラーズ 小説と絵画展」が開催されている。今日は最終日。憧れの人林哲夫さんの絵がお目当て。この絵画展は小説をベースに、著名、実力派、新進気鋭の若手など多数の作家によって描かれた新作絵画を展示…

森田りえ子展を観て

今日は朝から良く晴れたが、ひどく寒い土曜日であった。 午後から京都画壇において最も注目を集めている女流画家「森田りえ子」の「東方彩夢 森田りえ子展」を観に行った。森田りえ子は昨年の春、パリにて開催した展覧会で人気を博した画家である。また世界…