飛翔

日々の随想です

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人生九十年

人生九十年あまりを生きてきた人の愁歎は深い。 九十の齢(よわい)の果ての秋さびし

虫干し

風も涼やかに、空高く、空気は澄んで行楽にスポーツに絶好の日和の今日。 どこかに出かけたいのはやまやまなれど、からっと晴れた日は虫干しと決めていたので押し入れの片付けと衣類の虫干しに一日費やされました。秋冬物をだし、虫干し、アイロン掛け、押し…

「ごん狐の里」に咲く百万本の彼岸花

新美南吉の童話で知られる「ごん狐」の里(愛知県半田市岩滑町)は彼岸花が満開です。 平成2年のこと、新美南吉と同じ岩滑(やなべ)に生まれ育った小栗大造さんは、壮大な計画を思い立った。 それは「ごん狐」に出てくる矢勝川の堤をキャンバスに彼岸花で真…

古本の釣果

古本屋へ立ち寄る。 絶版本『セヴィニェ夫人手紙抄』(岩波文庫、昭和十八年初版刊行。井上究一郎訳), 『旧聞 日本橋』長谷川時雨著(岩波文庫), 『私の食物誌』吉田健一著(中公文庫), 『ウェークフィールドの牧師』ゴールドスミス著(岩波文庫)。昭和十…

失うということ

年齢を重ねて、色々な出来事を積み重ねて幾年月。 色々な人に出会い、別れもあり、人の心の深みを味わってきたつもりである。 それでも、なお、わからないのは人間。これほど面白いものはなく、これほど不可解なものはないとしみじみ思う。 だんだん自分が自…

「そして父になる」

世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭でことし審査員賞を受賞した是枝裕和監督の映画「そして父になる」の日本での上映が24日から始まり、先行上映を最寄りの映画館で鑑賞してきました。 是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎え、息子が出生時に病院…

イヴの装ひ

明日は夫も私も休日である。 久しぶりにおいしいランチを食べ、行く秋を散歩でもしながら楽しもうかという夫の提案に乗ることにした。 ベルベッドの帽子をクローゼットからだしてきた。 何の変哲もないシンプルそうにみえるけれど、かぶってみると個性的でお…

パンドラの箱

哲学者ソクラテスの言葉に「無知の知」がある。 自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる というものだ。 昨日まで知らなかったこと…

介護と決断

人生山あり谷あり。 そんな人生の中で、決断や選択を迫られることがある。即座に決断出来ることなら良いけれど、一つを決めると一つが困る状態になるとしたら、はたしてどうすればよいか迷う。 例えば、子供たちが独立して夫婦二人きりの老人家庭で、一方が…

若者とワークショップ

福祉関係の施設に出かけることが多いのですが、そこで働く若い方々に感動しています。「今の若いものは」という言葉を耳にしますが、十把一絡げにステレオタイプに決め付けてはいけないと思います。厳しい介護の仕事に真摯に向き合っている姿とまなざしの凛…

名月や

名月や池をめぐりて夜もすがら

中秋の名月

2013年は9月19日が「中秋の名月」。 暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限らないのですが、今年は2011年、2012年に続いて中秋の名月が満月です。 中秋の名月当夜の満月は、今年を最後に2021年まで見られません。 中秋の名月にはお月見だんごを…

転変地異と災害対策と原発事故その後

桂川が氾濫し冠水した京都・嵐山一帯(中央は渡月橋、左が上流)(16日午前10時10分、読売ヘリから)=河村道浩撮影 台風18号の被害にあった地域の皆様、お見舞い申し上げます。 日本列島、今年は天変地異でずたずた状態になっている。地震、豪雨、…

台風お見舞い申し上げます

各地で台風が大荒れのようですが、被害が少ないことを祈ります。 愛知県は朝8時頃台風が上陸。激しい風と雨が吹き荒れました。 今は雨も止み吹き戻しの風が吹いています。 我が家のレモンの木の実が全部落ちてたった一つだけ残りました 一人っ子のレモンの…

敬老の日

強風が吹き荒れる中、施設に身寄りのない老婦人を訪ねて行った午後。 右肩から腕にかけて痛むと言って膏薬を貼った手を見せてくれた。ほっそりと今にも折れそうな手をそっと撫でた。寝てばかりいるので手足・背中の血の循環が滞っているのだろう。背中から両…

独学の孤独と恍惚

試験勉強を始めている。 どうしても死ぬまでに極めたいものがあって、そのために勉強を始めた。 理解しながらのあゆみなので集中力とやるきが必要になる。 勉強は孤独な作業だ。大人になって、この年齢になって、誰のためでもなく自分の欲するための勉強なの…

認知症について

認知症の方を介護されているご家族や介護士さんたちは、日々大変なことが多いことでしょう。 私も舅、姑が認知症になり介護の大変さは身にしみて知っているつもりです。 今、認知症の方のお話相手として、関わっていて、気がつくことが多いです。 中でも、環…

愛は台所から

訪問カウンセリングから帰宅してパソコンの前に座ったら、隣の家からいい匂いが漂ってきた。 野菜スープの匂いだ。 そうだ。我が家も今夜は野菜たっぷりのスープを作ろう。 体にも心にも優しい野菜スープを飲めば、夏の疲れがとれて、一息つけそうだ。 こと…

ロゼワインの澄む夜

人生で誰と食卓を共にするか。 それは愛するものと笑いながら食卓をかこむほど楽しくおいしいものはないだろう。 家族の他にというなら、男と女というくくりかたがある。 まるでフランス映画でもみるような歌を歌う歌人がいる。 松平盟子がその人である。 ・…

命の灯火

風前の灯火だった命が一つ助かった。 食欲もなく、水も飲まずが続き、命のともしびが消えそうになっていた人が入所している施設から一本の電話が入ったのは一昨日のことだった。 駆けつけると今にも消え入りそうに横になっていた。顔はもう蝋細工のようだっ…

眉がこるって知っていますか?

私は肩こりがひどく、病院で薬をもらっているほどです。その薬も漢方薬なのでじっくり効くらしく、いまのところ、飲んでも飲まなくても同じ。そこで近所のリンパマッサージなるものをためしてみることにしました。 きゃー!驚いた。私は顔が凝っていた!いく…

重陽の節句

九月九日は重陽(ちょうよう)の節句。 陽(奇数)が重なる日そして、奇数の中でも一番大きな数字9が重なることから「重陽」といわれ、別名「重九(ちょうきゅう)」ともいわれ菊の花が咲く季節なので、「菊の節句」とも呼ばれる。 さて、この重陽の節句には…

鬼の目にも涙

今日はカウンセラーになってしみじみ良かったとおもうことがあって、帰路に着きながら涙ぐんでしまいました。数年前入浴中にくも膜下出血になって救急車で運ばれ手術し、臨死体験した私は、後遺症もなく生還しました。退院した日、生きとし生けるもの、すべ…

白露

「白露」と呼ばれる候となりました。 白露とは二十四節気の1つ。秋の気配が濃くなり野草に白露が宿る頃。 (今年は9月7日から秋分の頃まで)つまりちょうど今頃の時期。 このわびしくはかなげな秋の夜を苦しく切なく詠った句がある。 露の中万想(ばんそう…

気高き人に幸いあれ

世の中に自分というものを問うて死にたい ひと月ばかり前、私にこういって「カカカカ」と豪快に笑った人がいた。 90歳の誕生日を迎えた日のことだった。私は彼女の生涯を一冊の本にして必ず世に出しますと約束して別れた。 90歳にしてまだ己の教養を育てたい…

2020年オリンピック東京決定!

2020年オリンピック開催都市決定! 東京に決まりました!おめでとう!(((o(*゚▽゚*)o))) 原発問題、被災地復興のあれこれ,汚染水問題解決を安倍総理は世界的に公約したので公約通り、復興第一に願いたいです。

Tokyo will host 2020 Olympics

Tokyo will host 2020 Olympics.2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まりました. 今日の英文Tokyo has been awarded the 2020 Olympics, capitalising on its reputation as a “safe pair of hands” and defying concerns about the F…

さんまの歌

七輪(しちりん)とさんま 「はい!焼けたわよ!」 秋の夕暮れ。おいしい匂いとけむりの中、母が七輪から皿に移したのは「さんま」。 皿の上では、さんまがジュージュー音を立てている。 焼けた順に食べるのが、我が家のさんまを食べるルールだった。家族の…

消息

昨日気がかりだったある人の消息を尋ねて電話をかけてみた。 お元気のようだったけれど、居場所を教えてもらえなかった。 胸が鋭いもので突き刺されたように痛む。

“Autumn in New York"

お風呂から出て寝るまえのひととき小曽根真のアルバム「Walk Alone」から “Big Apple Pieと“Autumn in New York"を聴く。ウォーク・アローン小曽根真ビクターエンタテインメント そう。もうNYも秋。小曽根真の奏でるピアノからNYの秋がはじまる。 2005年…