2013-09-08 気高き人に幸いあれ diary 世の中に自分というものを問うて死にたい ひと月ばかり前、私にこういって「カカカカ」と豪快に笑った人がいた。 90歳の誕生日を迎えた日のことだった。私は彼女の生涯を一冊の本にして必ず世に出しますと約束して別れた。 90歳にしてまだ己の教養を育てたいと私に吐露したとき、私は感動で涙が出そうになった。 ひとりの名も無き孤高の女性の気高さに私は心底打たれる。死ぬまで学び、努力を謳う人である。