2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は「昭和の日」とか。 私にとっては「天皇誕生日」のほうがなじんでいる。 つまり私は「昭和の人」である。 「昭和の日」にちなんで私が過ごした「昭和のお正月」風景を紹介したいと思う。 子供のころ、お正月は、こないほうがよいと思うほど家中が忙し…
自分の人生を振り返るようになるとは想像もしなかった。 天変地異が起きて、たった今まで普通に暮らしていたのに、家族と永遠の別れが待っているなど誰が想像できようか。 そう考えると、たった今を大切にという意味が切実さを帯びてくる。 嘆くことが多かっ…
今夜は夫の友人ご夫妻とイタリアンレストランで夕食会がある。 同じ市内に住む友人ご夫妻は奥様は日本画の趣味があり、ご主人はオペラ、文学・日本史に造詣が深い。 友人と言っても、文学やオペラについて語り合える人は少ないので、双方にとって得難い友で…
昨日の土砂降りがやみ、からりと晴れて夏日となった。 陽が燦々と射すと気分も上向く。 震災の被災地では土砂に埋もれた家屋や行方不明者の捜索が続けられている。 被災した高校生が立ち上がって、救援物資の分配や炊き出しを積極的にしている様子が映し出さ…
こちらは警視庁も太鼓判を押すというライフハック「ツナ缶ランプ」。災害時などには覚えておいて損はないですね。燃えなくなった後食べられるというのもポイントです。
今日は終日雨だった。 親しい友人からメールが来た。 それには母上の死とご主人と別居。 離婚係争中というショッキングな報告が記されていた。 50代の夫婦。大学3年生の長男と高校1年生の二男。 持家に住み、何不自由なかったこの一家がご主人の借金とそれが…
熊本を中心に大きな地震が起きた。原発がいくつもある九州は、地震の巣でもある。いえ、九州だけでなく、日本列島は地震の巣でできている火山国だ。福島原発がまだ終息を見ず、海に放射能汚染水を垂れ流している状態なのに、どんどん原発を再稼働し、原発事…
西岡常一(にしおか・つねかず)棟梁。法隆寺の棟梁で、最後の宮大工棟梁と呼ばれる名棟梁。 職人といわれる人はどれぐらいいるのだろうか? 子供の頃住んでいた渋谷の家は,名人棟梁と言われた人が建てた。 棟梁は住み込みをいれて数十人の職人をかかえる大…
男と女がある日雨宿りがきっかけで言葉を交わす。 女は目にも妖しき色香漂う遊女の風情。男はというと男前の僧。 「遊女」の宿へ雨宿りを乞うた「僧」の物語。 さてどんな物語かというとこれはお能の中の一つ。「江口」という演目。 女は遊女「江口の君」。…
慎ましいものは地味で控えめであるけれど、奥ゆかしい美がかくれているものだ。 母はそんな慎ましい人だった。いつも大島紬の着物を着ていた。地味な大島の美しさは子供の私には分からなかった。他のお母さんのように華やかな服を着て花のようでいてほしかっ…
がんらい、なまけものの私は学生時代は勉強もせず、試験のときは山をかける専門だった。 勉強していないので山がはずれたら悲惨だ。 勉強は自分の部屋でしないで居間の炬燵でするのが常だった。 炬燵のここちよさは、私から勉強の意欲を奪うばかりか、眠りの…
小学校の高学年になった頃のことだった。 私は大怪我をおって家に帰ってきたことがあった。母はいきなり私を抱いて胸をはだけて乳をふくませた。 母の膝からはみ出るほど大きななりをして、私は泣きながら母のおっぱいを吸った。 大きな私になぜそんなことを…
高校・大学を通して同じ学び舎だったS子とはいまだにメールで切磋琢磨しあっている。一人でこつこつ勉強しているとくじけそうになるが、友もがんばっていると思うと励みになる。 友といえば、作家の北壮夫と辻邦生とは親友関係である。高校からの書簡のやり…
21年前、関西のテレビ局の読売テレビ(日テレ系)で震災6日後に収録された。 この中で上岡龍太郎氏がマスコミに対して極めて重大な証言をしている。それは上岡龍太郎氏のご子息が発災直後に被災地に向かわれて、実際に体験した話に基づく。 上岡龍太郎氏…
「ただいま〜ぁ」 玄関に父の声がしたとたん、姉二人と私はわれ先に玄関に走る。 「おかえりなさ〜い」 三姉妹の声がそろってお出迎え。 「おかえりなさいませ」 母の優しい声が父を迎える。 姉二人は父の手からお土産の寿司の折詰を奪うようにとって居間へ…
小学四年生のある日、それは起きた。 名づけの由来を調べる宿題がでた。母に、 「百合子という名前は、誰が、どんな理由で名づけたの」 と尋ねた。母は、 「それはお父さんが、昔から百合の花が好きだったからよ」 と答えた。すると、そばにいた十三歳年上の…
「俺に英語を教えてください」 四十代の男性が我が家に飛びこんできた。 外は晴れているのに白い長靴を履いている。 頭は角刈り。俳優の緒形拳に似た風貌をしている。着ている白衣の胸に油のシミがワンポイントのようについている。門に横付けされた軽トラッ…
生涯を家族のため、人のために尽くして、ひっそりと世を去った母を偲びたいと思います。 「シャツ」 母は思わぬ場所で亡くなった。 師走のある日、母の小学校時代からの親友の病気見舞いに、朝から好物の煮物を作って、バスで病院へ行く途中の出来事だった。…
宿題ほどきらいなものはない。 先ず漢字の書き取りの宿題。これは流れ作業でやったものだ。つまり、草冠がつくものを練習する場合、草冠だけ先に50ぐらい書く。次に下の文字をテレビを見ながら書くのであるから覚えるわけがない。 自分の部屋が与えられたけ…
熊本県で大地震があり、余震が続き、今また阿蘇山で小規模噴火があったという報が入りました。 熊本を中心に九州地方の方々のご無事を祈ります。
丸川原子力防災担当大臣は、「これまでのところ原子力規制委員会においては川内原子力発電所を停止させる必要はないと判断している。したがって、川内原子力発電所1号機、2号機は、現在も運転を継続している」と述べました。 起きてからでは遅い! 福島原…
「人のふり見てわがふりなおせ」 母がよく言った言葉だ。 ある人のブログをたまたま見て上の言葉を思い出し、赤面した。 その人は文章を書くのが好きな人のようだった。 現代ものを読むことはせず、自分の時代の(その人は80代の人だった)小説を読み、今は…
昔のことわざに「夜目遠目、傘の内」というのがある。 女性が美しく見える条件としてのことわざだ。 電気がなかった江戸時代、ぼんやりと薄暗いあんどんの灯りにかざされる女性は妖しくも美しく見えたのだろう。 遠くにかすんでみえる女性の姿も蜃気楼に浮か…
誰にも触れられたくない事はあるものだ。 何気なく人が口に出すとき、私もなにげなさを装って笑ったりする。 しかし、それからそのことがヒタヒタとインベーダーのように心の中に侵食してきて私を悲しめる。 一年たったある日。またその人たちと合わなければ…
「ただいま〜ぁ」 玄関に父の声がしたとたん、姉二人と私はわれ先に玄関に走る。 「おかえりなさ〜い」 三姉妹の声がそろってお出迎え。 「おかえりなさいませ」 母の優しい声が父を迎える。 姉二人は父の手からお土産の寿司の折詰を奪うようにとって居間へ…
人生には思いもよらないことが突然おきることがある。 そんな時ほとんどの人が気が動転して自分をなくしがちだ。 そんな事件がわが家にも起きた。私は三人姉妹の末っ子。一番上の姉は一回り以上も離れている。 私が生まれたばかりの事だった。二番目の姉はま…
(子供たちがきゅうりを餌にカッパを釣ろうとしている写真) 理屈や理性などでなく、 凶暴な本能のままに流されてみたいなどと思うときがある。 それは狂気にも似ている。 過ちというものを犯すのはそんなとき。 昼と夜の間のつかのまのとき。 それは「逢う魔…
日本列島桜の話題で文字通り花が咲いている中、4月に雪。 寒くて冬のコートをまた着ているしまつ。 夜来の雨。花散らしの雨の中、奈良の千本桜を観に夫は出かけた。 高校の同級生たちとバスを連ねての花見があいにくの雨。 私もここのところ落ち込むことが多…
散歩の魅力は何だろうか? それは車に乗っていては見えないもの、味わえないもの、感じられないものを味わえることだろう。 自分の歩幅で自由気ままに歩けることはなんともいえない爽快感がある。 車では見過ごしてしまうもの。それは道端に咲いている花だっ…