飛翔

日々の随想です

裸の王様

「人のふり見てわがふりなおせ」
 母がよく言った言葉だ。
 ある人のブログをたまたま見て上の言葉を思い出し、赤面した。
 その人は文章を書くのが好きな人のようだった。
 現代ものを読むことはせず、自分の時代の(その人は80代の人だった)小説を読み、今は誰も読む人もいないであろうリーダーズダイジェストの英文を訳して得々とし、生きがいの様にしているようだった。
 文章はこなれていたが、古色蒼然として、手あかのついた文が連なっていた。
 
 なんだか自分の姿を見るようでひとり赤面した。
 私も自分の文を書きながら自家中毒状態のような気がしてきた。
 裸の王様は私だ。