飛翔

日々の随想です

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

待ち焦がれた『昔日の客』来たる!

実物はもっと美しいよもぎ色である。 何年もの間探していた関口良雄の遺稿集『昔日の客』。このブログに何回も登場したが、沢木 耕太郎、野呂邦暢ら、多くの作家や文人たちが大森にある古本屋『山王書房』の店主の思い出を綴っている。多くの作家たちに愛さ…

昔日の客

『昔日の客』を夏葉社から送ってもらうことにしました。 届くのを首を長くして待っています。

本を読むということ

古書展へ行ったら父親が書いた本が古本として売られていてびっくり!もっとも父個人の名前でなく、勤務先の出版物として編纂された全集だった。日本全国を回って神社仏閣、秘仏などを見て歩き、日本を海外に紹介する為の書だった。なんだか嬉しいようなさみ…

『タゴール著作集』と『支那童話集』

古書店での釣果。 『支那童話集』 佐藤春夫著 日本児童文庫 装丁・恩地孝四郎 口絵挿絵・島田訥朗 ※「賜天覧、台覧」と最初の頁に印刷されていて、天皇陛下や皇后陛下にご覧頂きましたという事で非売品と奥付けにはありました。 本書は中国の昔の本『東周列…

読書の秋

最高気温58度、熱砂の国エジプトから帰ってみれば日本はなんと寒いことだろう。中国と日本との関係が微妙になっていた。エジプトに旅している間、気がついたことは中国人観光客が非常に多いことだった。それにひきかえて韓国人の姿がほとんど見えなかった。…

『戦争絶滅へ、人間復活へ――93歳・ジャーナリストの発言』

むのたけじ氏の話を黒岩比佐子さんが聞き手になってまとめた『戦争絶滅へ、人間復活へ――93歳・ジャーナリストの発言』(岩波新書)の5刷が決定したとのこと。5刷ということはそれだけ多くの読者の要望が強いことを表わしている。そこで先回の書評を再度載せ…

エジプトからの帰還

ただいま〜あ! 8日ばかり日本を留守にしておりました。気温48度。最高気温58度の熱砂の地、エジプトから戻ってまいりました。 あじ〜ィかったよ〜!! これか荷解いて熱いお風呂に入ってお寿司を食べて緑茶をのんできま〜す。

新編明治人物夜話

新編明治人物夜話 (岩波文庫)森 銑三,小出 昌洋岩波書店このアイテムの詳細を見る 渋い本ではあるけれど滋味に富んだ一冊を紹介しよう。 本書は在野の碩学 森銑三が明治の人物に関する逸聞、逸事などを新聞、雑誌、図書などから引用し書き綴った三十九篇であ…

河野裕子の歌と幸福感とお別れ

幸福感というのは人、さまざまであろう。 そもそも「幸福」ということ自体目には見えない漠としたものだ。 しかし、「幸福」に感じる時とは?と質問されたら、いろいろあげられる。 私の場合は子供の頃の家庭の風景が先ずは思い出される。 母の優しい笑顔、…

『『食道楽』の人 村井弦斎』を読んで

『食道楽』の人 村井弦斎作者: 黒岩比佐子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/06/25メディア: 単行本 クリック: 64回この商品を含むブログ (24件) を見る すぐキレル現代っ子、肥満、過食、拒食、孤食の害と原因が報じられようになって久しい。そこで注…

黒岩比佐子さんの『『食育』の人 村井弦斎』に捧げる歌

蒙(もう)啓(ひら)く食育の書(ふみ)よみがえり いまふたたびの村井弦斎 (Tsubuteさんが下の句を詠み、上の句を私が詠んだ歌です)

開高健が読む『食道楽』村井弦斎

ノンフィクションライターの黒岩比佐子さんが上梓なさった『『食道楽』の人 村井弦斎』(岩波書店)を読んではじめて明治のベストセラー作家でジャーナリストであった村井弦斎という人物の名前を知った。 黒岩比佐子さんご自身も、『伝書鳩 もう一つのIT』(…

「料理本に見る食の歴史」企画展を見て

今日も名古屋地方は35.5度の猛暑日となった。8月も9月も一滴の雨も降らない状態である。台風が近づいていて明日の午後から雨だとか。 そんな猛暑の中、今日は名古屋女子大学「越原記念館」における「料理本にみる食の歴史」企画展に行って来た。 同展は来年2…