飛翔

日々の随想です

読書の秋

 最高気温58度、熱砂の国エジプトから帰ってみれば日本はなんと寒いことだろう。中国と日本との関係が微妙になっていた。エジプトに旅している間、気がついたことは中国人観光客が非常に多いことだった。それにひきかえて韓国人の姿がほとんど見えなかった。数年前まではどこへ行っても、韓国の人と日本人観光客の姿が多かったのに・・・。
 気温がぐっと低くなっていよいよ読書の秋がやってきた。とはいっても読書子にとっては一年中、読書の候ではあるが。書斎を埋め尽くし床にまであふれている本の山から一冊を選ぶときの至福は何にも換えがたいものがある。今日の一冊は文藝編集四十年中上建治や吉本ばなならの登場を促した文芸界の名伯楽 寺田博の『昼間の酒宴』(小沢書店)を詠むことにした。それぞれの作家の生原稿の佇まいの思い出からひも解くことにしよう。