飛翔

日々の随想です

「ごん狐の里」に咲く百万本の彼岸花

新美南吉の童話で知られる「ごん狐」の里(愛知県半田市岩滑町)は彼岸花が満開です。
 
 平成2年のこと、新美南吉と同じ岩滑(やなべ)に生まれ育った小栗大造さんは、壮大な計画を思い立った。
 それは「ごん狐」に出てくる矢勝川の堤をキャンバスに彼岸花で真っ赤な風景を描こうと。ただひとりで草を刈り、球根を植えるその姿に一人また一人と手伝う人が現れやがてその活動は「矢勝川の環境を守る会」へと発展。現在は東西2kmにわたって百万本を越す彼岸花が咲くようになった。(新美南吉顕彰会パンフレットより)

「ごん狐」がすんでいた矢勝川の堤防いったいに咲く彼岸花


田んぼには稲が実り頭をたれている。、左上方にこんもり見えるのは「ごん狐」の由来の「権現山」(ごんげんやま)が見える。そして矢勝川の堤防を散策する人たち。


後ろに見える「権現山」は少しずつ開発が見られ、住宅が建ち始めているのがさみしい。それを背に矢勝川の堤の付近には彼岸花のほかに松葉ボタンが植えられ群生していた。


矢勝川には鴨の家族が羽を休めていた。
かつては「ごん狐」も住んでいた川である。

※おひるがすぎると、ごんは、村の墓地へいって六地蔵さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向こうにはお城の屋根瓦が光っています。墓地には、ひがん花が、赤い布(きれ)のようにさきつづけていました。(「ごんぎつね」より)