飛翔

日々の随想です

古本きんどう市

七月最後の土曜日は朝6時に大阪を目指して出かけることにした。このブログのブックマークにリンクして頂いている「このはな文庫」さんの大阪船場店が開店一周年を記念して一箱古本市を開催しているからだ。一箱古本市はそれぞれが一箱分の古本を持ち寄って売るという企画。それを「このはな文庫」さんのお店でやるというので駆けつけた。

お店は歴史的建造物大阪「船場ビルディング」の中にある。船場ビルディングは大変由緒ある大正モダンの素晴らしいビルだ。

 この美しい佇まいはどうだろう!

船場ビルディングは大正モダンの時代に誕生。
船場ビルディングは三休橋筋拡張を機に大正14年(1925)に竣工。
当時オフィスと住宅をあわせもつ大変ユニークで革新的なビルとして注目されたもの。

中に入るとこんな風。
これはトラックや荷馬車などを引き込むのに便利な機能性を重んじた設計による。
大正時代の驚くべき機能性に富んだ設計である。
まるでパテイオのよう美しい空間が広がっていた。

二階にあがるとこんな風景が広がっていた。

左側の一番手前の店があとりさんの古本屋さん。「このはな文庫」
あとりさんはボタンのお店もかねている。
◆Art-synchs by
ボタン王子のお店
ボタンと服飾副資材&
ユーズドブックスのショールーム


窓の外から映る影二つ。左側に白いシャの方があとりさんのご主人でボタンのお店「Art-synchs byボタン王子のお店」の店主様です。右側に白いブラウス姿の方があとりさんです。
開店のときも客一号としてかけつけた私ですが、初対面ながらお二人のそも馴れ初めからお伺いしてしまったのを思い出しました。ハンサムなご主人様に「あとりさんは才能が多岐にわたってゆたかでいらっしゃって・・」と言うと「はい、もう毎日嬉しくて嬉しくて」と、のろけられてしまいました。
 連日暑いわけだ!もうかってにしなはれ!
というわけで、たくさんの掘り出し物をゲットできました。
 まず、憧れの人、林哲夫さんの一箱から画家でいらっしゃる林さんの絵葉書をゲット。な、な、なんと!青柳瑞穂の本がある!!!装丁は美人画の東郷せいじ。著者はジャン・ロッシイ。訳は青柳瑞穂『不幸な出発』これはすごい!
 ほか、『七つの人形物語』ポール・ギャリコ矢川澄子訳、『上林暁木山捷平集』日本文学全集、『りえ覚書』松谷みよこ(筑摩書房)『愛よ、愛』岡本かの子(パサージュ堯書)などを購入。

 あとりさんと楽しい古本談義などをしながらお店をあとにした。
 日帰りのドライブはこの暑さでは少々疲労する。帰宅して夜までこんこんと寝てしまった。今頃ブログを書いているありさま。
 でも楽しい一日でした。あとりさん、御主人さん、ありがとうございました。