連休最後の今日は「海の日」。朝から快晴。蝉がやかましくどこかへ行けとせかす。そこで早起きしたついでに遠出することにした。朝6時出発。一路飛騨古川、高山方面へと車を走らせることにした。
早くも渋滞に巻き込まれながらも途中のサービスパーキングエリアで休憩。
パーキングからは絶好の眺めが展開していた。
大日が岳を望み運転の目をなごませる。
家を出てから休憩を交えて約2時間半で飛騨古川に到着。
ここは伝統ある和ろうそく屋さん。
生掛け和ろうそくを作るのは、三嶋順二さん。江戸時代から続く三嶋ろうそく店の七代目だ。原料のすべてが天然素材の植物性。すべての工程が手作業で行われる。全国でも和ろうそくを作るのはもう10軒しかない。
童話「赤いろうそくと人魚」を思い出して赤いろうそくを買った。この店はNHKの連続テレビドラマ「さくら」の撮影で使われ、一躍有名になり、この狭い店に2000人の人が集まるようになったとか。
ろうそく屋を出てしばらく行くと染物やがあった。塀に素敵な花がいけてあった。
次は一般住宅の軒先にかけられたすだれに、活けられた花一厘。
造り酒屋。町並み保存で美しい景観が。
奈良時代に都に出向き神社仏閣の造営に活躍した飛騨の大工はその卓越した技能から「飛騨の匠」と称されるようになった。古川では軒下のひじ木に彫刻「雲」が施され(白いところ)、これは古川の大工の誇りを示すシンボルで、自分が建てた建物には同じ文様をつけた。「雲」の形は170種類はあるという。
約400年前に増島城の濠の水を利用して新田開発のために作られた「瀬戸川」は「瀬戸屋源兵衛」という人が世話人となって作られたので「瀬戸川」と名付けられた。鯉が放流されている。
しっとりと美しい飛騨古川を後にして車は一路飛騨高山へ
賑やかな飛騨高山の朝市。
観光客で賑わっている町。
賑やかな飛騨高山で昼ごはんをと蕎麦屋へ入ったが、わが人生で最もまずい「ざるそば」だった。この蕎麦やは繁盛して観光客でひきもきらず。しかし、まずいこと、まずいこと。
気をとりなおして帰路につくことに。「せせらぎ街道」と呼ばれる美しい「せせらぎ渓谷」で休憩をとる。
真夏日の今日。気温はうなぎのぼり。そんな中、この「せせらぎ渓谷」の涼しさは別天地。瀬を早める水はこの二三日の雨のせいか、水量を増し、美しい渓流となって水しぶきをあげて下っていった。
忙しい日々のつかのまの「水の戯れ」であった。