初雪 うつくしく ふれる初雪 ことの葉の 跡つけつくる やすらはれけり (『橘曙覧全歌集』 (岩波文庫)より) 初雪の美しさは何とたとえたらよいだろう。 まだ誰にも踏みしだられていない初雪。その初雪の美しさを言葉や歌で言い表すことさえためらわれる。 …
真冬の茶室では小ぶりの火鉢が客の前に出される。 それは本当に小ぶりでひとり分の手だけを温める「手あぶり」と呼ばれる火鉢だ。 趣向を凝らして織部焼きや、唐津焼きや、様々。 我が家ではお正月になると黒漆(うるし)の小さな火鉢に白い化粧灰をいれて客…
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