飛翔

日々の随想です

2012-12-14から1日間の記事一覧

体の声に繊細に

初雪 うつくしく ふれる初雪 ことの葉の 跡つけつくる やすらはれけり (『橘曙覧全歌集』 (岩波文庫)より) 初雪の美しさは何とたとえたらよいだろう。 まだ誰にも踏みしだられていない初雪。その初雪の美しさを言葉や歌で言い表すことさえためらわれる。 …

雪見障子と雪見だいふく

真冬の茶室では小ぶりの火鉢が客の前に出される。 それは本当に小ぶりでひとり分の手だけを温める「手あぶり」と呼ばれる火鉢だ。 趣向を凝らして織部焼きや、唐津焼きや、様々。 我が家ではお正月になると黒漆(うるし)の小さな火鉢に白い化粧灰をいれて客…