飛翔

日々の随想です

憂国


温暖な当地にも雪が降り出している。
 庭はもうすっかり雪景色。日本列島すっぽりと雪雲に覆われたようだ。
 福島の仮設住宅に入っているお年寄りが孤独死したというニュースを見るにつけ,断熱材も入っていない間に合わせの住宅では、凍えてしまう。新政権になってマニフェストがほとんど守られていない。マニフェストを掲げて政権の座に就いた民主党はこれでは、前の政権とほとんど変わりはない。
 かといってほかの政党になっても変わりそうにもない。いったい、政治家はなにをしているのだろうか?
 東電は電気料金を値上げすると公表した。社員は優遇されたまま。社員のリストラはしないまま、電気料金ばかり値上げし、しかも、電気料金の中には得体のしれないものまでしっかり含まれているというのだから、今まで電力会社がどれだけ安穏とあぐらをかき、甘い汁を吸って生きてきたかがやっと明らかになってきた。
 悪貨が良貨を駆逐しているこの国にメスを入れるのは、大阪の市長ぐらいなものだろうか?
 原発推進派がまだはびこり、貧しい市町村を札束で抱き込んで地震列島のわが国にトイレなきマンションと呼ばれる原発を作っている。
 原発で出される核分裂したままの廃棄物の処理場がないまま、どんどん原発が稼働している。
 核の廃棄物をいったいどこに捨てるのだろうか?
 そのすてた場所が大地震にあった場合、どうなるのだろうか?
 原発廃炉まで、気の遠くなるようなお金が使われ、廃炉になるまで数十年もかかる原発。これだけ世界的な事故を起こしておきながら、開発途上国原発を売り込む日本。
 来年こそは明るい未来設計図をの描きたいとおもっている国民をなえさせるのは誰?民主党の党首。あなたでしょ?
 ではほかの党はどうなのか?この国を本当に憂うリーダーはいるのだろうか?
 憂うばかりだ。