飛翔

日々の随想です

2012-04-26から1日間の記事一覧

花の力

ずいぶん前のラジオ放送での逸話の紹介です。 おそらくは都内でただ一台だと思うんですが、 タクシーの車内に、生け花を乗せて走っている車があります。 これを運転しているのは、鈴木八洲伸(やすし)さん68歳。 鈴木さんが個人タクシーを開業したのは、昭和4…

五月のいろはこむらさき

藤の花が綺麗な時期になりました。 堀口大學の詩集を久しぶりに読んでみた。 その中から今の季節にふさわしい詩を紹介しよう。 五月 五月のいろはこむらさき されば藤さきあやめさき 桐の花さへさきぬめり 世を偽りのこむらさき (堀口大學詩集より「五月」…

カブトビールと明治の心意気

明治時代に、大都市をひかえた既存4大ビールメーカーに挑戦した一地方都市のビール会社がありました。 そのビールとはカブトビール。明治33年のパリ万博で金賞に輝いたビールです。 今となっては幻のビールとなってしまいましたが、その工場は、半田赤レンガ…

「須可捨焉乎」は何とよむでしょうか?

子供の頃「はやし言葉」っていうものがありましたが、みなさんは知っていますか? 私の子供の頃は「♪泣き虫毛虫はさんですてろ」というのがありました。 これは遊んでいて急に泣き出した子にまわりの子供たちが「わ〜い、泣き虫毛虫、はさんで捨てろ」とはや…

ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間

ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間 (ノンフィクション・隣人たちの哲学)菅谷 昭ポプラ社 東日本大地震は未曾有の被害をもたらし、さらに福島第一原発事故による放射能汚染処理がいまだに先行きが見通せず続いている。放射能は目に見えず、匂いもしな…