飛翔

日々の随想です

布団とファーブルトン


 今日は快晴。庭は干された布団で満艦飾。
 寒い夜、「お〜〜〜寒、さむ、さむ〜い」といいながら布団に入る。
 昼間干されてぽかぽか、ふくふくに、お日様の温かさを含んでふくらんだ布団はぽっかぽか。
 ちじこまった体を伸ばして、足先で布団のぬくもりを確かめる。
 布団を干してくれた人に感謝の気持ちがにじむ瞬間だ。

 クリスマスも過ぎ、年越しの準備でおおわらわ。ケーキにもご馳走にも飽きたと思っていたら、家族がFar Breton(ファーブルトン)が食べたいと言い出した。
 冷めてもおいしいが、オーブンからだしたばかりのふっくらと膨らんだスフレのようなケーキがFar Breton(ファーブルトン)だ。ふっくら膨らんだ布団を見て思い出したケーキのようだ。
 夫とおしゃべりに花がさいているうち、焦げてしまった。
 「あ〜ぁ、焦げちゃった!」
 オーブンから出してしばらくたつと沈んでしまう運命のFar Breton(ファーブルトン)はスフレの様だ。
 カスタードケーキの様な味。スフレのような触感。おいしい熱々のFar Breton(ファーブルトン)を家族みんなで食べる幸せは
まるでぽっかぽかの布団にくるまったときのようだ。