飛翔

日々の随想です

山河草木国土豊かに千代萬代と


今日から御用始め。
 東京証券取引所大発会が執り行われ、いよいよ株式市場の乱高下が話題になる年の初めとなった。
 着物姿の女子職員が男ばかりの殺気立った市場に一服の清涼剤か、ぬくもりか?
 アメリカも、ユーロ圏もあやういものが漂う年始め。わが国の総理大臣は公約を何一つ果たさない代わりに、しないしないといった増税を命をかけてもやると宣言した。
 国民だって、こんな財政危機を乗り越えるための税の値上げに丸々反対しているわけではない。
 役人の人員削減や土地整備、公務員宿舎の建設など無駄を省けば、増税などしないですむのに、それらをまるっきりしないで、税金だけを上げるというのでは納得がいかない。
 無駄遣いばかりする子供が小遣いの値上げを要求しても却下するのと同じだ。
 公約を何一つ守らない、果たさない政党にはもう国民はさじを投げている。解散総選挙すべきだ。
  謡曲「鶴亀」の中で:
 
 ♪山河草木国土豊かに千代萬代と。舞ひ給へば。官人駕輿丁御輿を早め
 君乃齢も長生殿に。君乃齢も長生殿に。還御なるこそ。めでたけれ♪

  皇帝は、自ら国土豊かに、と国の繁栄を踊りながら、長生殿に帰って行った。という舞である。

 東日本大震災の復旧復興もままならない中、中部電力の社長は今日、浜岡原発の再稼働に向けて全力を挙げると全社員に向けて年始のあいさつをした。
 地震の巣の真上にある浜岡原子力発電所。その再稼働に向けて全力を挙げようとする電力会社のトップ。トイレなきマンションといわれる原発原発からでる放射性廃棄物の捨て場がないまま、再稼働してどうしようというのだろうか?
 『鶴亀』の中で舞われる

  ♪山河草木国土豊かに千代萬代と。舞ひ給へば。官人駕輿丁御輿を早め
    君乃齢も長生殿に。君乃齢も長生殿に。還御なるこそ。めでたけれ♪
 緑なす故郷、汚染されていない海で漁ができる日はいつのことか?安全で安心できる国、故郷はこの日本にあるのだろうか?