NHKの朝の連ドラ「Come come everybody]を楽しみにしている。
ドラマの進行と同時に、何か不思議な既視感にとらわれてしかたがない。
それは英語。
子どもの頃のおぼろげな記憶の中に朝起きる時母が
[The sun is up .Get up early.]
と、いって起こされた記憶がある。
そんな記憶がもうなくなったころのことだ。
中学生になって、英語の勉強を始めようとした私に母がこういった。
「お母さんに、英語を教えてね」
母に英語を教える!!!
子供にとって大人に何かを教えるなんてありえないこと。
しかも、母に英語を教える!!!
有頂天になった私は学校から帰ると母に、今日習ったばかりの英語を得意になって教えた。
その時ふと母が
「昔、お母さんはカムカムおじさんの英語をよく聞いていたものよ」
と、懐かしそうな眼をしていった。
母はラジオ英語をよく聞いていた。
英語だけでなく、古典や歴史などのラジオ講座も縫物をしながら聴いていた。
NHKの連ドラで、安子とるいの親子がラジオの前に座っている様子が昔を思い出させる。
そして今日のシーンでは英語塾に通い始める るいと、教材に関わるようになる安子。
わたしも実は外国人を雇って英会話教室を開校したことがある。
それはひょんなことだった。
表千家の茶の湯の稽古仲間が、
近所の外国人が英語の職を探しているから、あなた雇ってよという依頼だった。
もともと学習塾を開いていたので、
大人のための英会話教室は
あっというまに近隣の町から習いに来る人で一杯になった。
そのうち、講師も地元の大学で教えている外国人教師を雇うまでになった。
その外国人教師の教え方が素晴らしく
評判は評判を呼んで英会話教室は満杯になった。
そして、ついにはわが塾から留学生を送り出すまでになったのである。
縁は異なもの味なもの。
英語のご縁はまだまだ続きます。