飛翔

日々の随想です

盲しいた心


長いこと人間やってきて、いろいろな人と出会い、いろいろな国、地域を旅して、いろいろな出来事に遭遇して、臨死体験もしてきた。危篤体験を二回して息を吹き返して今に至っている。
 人間世界を十分わかったつもりだったけれど、この数年、いえ、ごく最近、私はほとんど何も分かっていなかったことがわかった。
 「人間とは」などとひとくくりにできない複雑で深遠なものである。「心」をわかったり、分析したり、理解するのは塩一トン舐めるのに等しい。
 今日は仕事場でとても心に刻む出来事を目撃して人間の尊厳とは何かにぶち当たった。
 私の人生は今日から始まったように思えてならない。神は私に「人間」というものは何かを教える機会を与えてくださったように思えた。敬虔な気持ちになって、心打たれた。生まれて初めて目が覚めたような気がする。今まで私は心が盲(めしい)ていたと思った。
 私よ!すべてのことに謙虚であれ!