飛翔

日々の随想です


グリーフカウンセリングの講義を受けに出かけた。
 出かける前から雲行きがあやしく、
黒い雲が流れていくのが気になっていた。
 車を駅まで走らせる途中で
大粒の雨が車の窓を叩きつけて降ってきた。

 電車に乗って携帯電話を家に忘れてきたのに気がついた。

 夜、帰宅してみると、
夫が「電話したのに出なかったね」と言う。

 机の下に落ちていたバッグの中に携帯が入っていて、
アラームランプが明滅。
 夫は私が傘を持たずに出かけたと思い、
駅まで迎えに行こうかと問う留守電が2本入っていた。





 子供の頃、途中で雨が降ると、
母が傘を持って校門の前に立っているのが窓からみえた。
その時の嬉しさを思い出した。

雨傘をさし、かっぱを着て
母と一緒に帰った甘やかな記憶が
私の鼻の奥をツンとさせた。


 傘を持たずにでるのもなかなか良い。

子供の頃の記憶、そして今・・・。


 夫と二人で相合傘で帰るのもよかったなあ・・

などとふと思った。