飛翔

日々の随想です

虫の声の聞き分け方


エンマコオロギの声が聞こえるようになった。

 日中は暑いのに、もう秋は足元まで近寄っている。
 もうあと少し経つとほかの秋の虫が鳴く。鳴き声を聞き分けて、声の主を当ててみよう。

「リィリイリイ」と鳴くのはコオロギの仲間のカンタン。

エンマコオロギは「コロコロコロリー」となく。

「ジ、ジ、ジ」はキリギリスの仲間のツユ虫。(バッタ目キリギリス科の昆虫)

木の上で「リーッ、リーッ」と鳴くのはアオマツムシ。

 鳴くのはほとんどオス。
 気温の変化によって同じ虫でも鳴き声が変化すると言うから面白い。気温が高いとテンポが速く、低温だとゆっくりになると教えてくれたのは千葉県市川市の鳴く虫研究家の渋谷さん。
 一匹でいるときと、メスが近くにいるとき、けんかしているときで鳴き声が変わるとか。
 人間と同じだ。男の人は女性が近くにいるとやさしい声になるし、喧嘩しているときは怒声になる。
 人間はわかるけれど虫がまさか気温の変化や喧嘩したときやメスの近くだと声が変わるなどとは夢にもしらないことだった。

  秋の夜長ちょっと耳をすましてみよう。