飛翔

日々の随想です

金沢の旅(二日目)」

金沢一泊の旅も最終日。

 二日目は石川県能美市にある浅蔵五十吉美術館へいくことにした。ここは今回の旅のメイン。
 九谷焼の大御所、日本芸術院会員の浅蔵五十吉の作品を展示してある美術館。

 浅蔵五十吉の作品をみるためでもあるが、主にこの美術館の建物を観たいがための旅であった。
 この素晴らしい建物を設計したのは池原義郎氏である。氏はこの建物で中部建築賞を受賞。建築業協会賞受賞した。

 


 エントランス部分。


 池のような水盤に水がまんまんとたたえられていて、その水面に紅葉した周囲の樹木が映って素晴らしい効果をだしている。
 水面が揺れるようになっていて、日が射してくると、揺れた波が周囲の壁面や玄関入口から中へ揺れた光が射しこむようになっている。
 洗練され、隅々まで気を配られた建物はシンプルでいて少しも冷たさはなく、外の水盤を見渡すことができるガラスからの景色に癒され憩う空間に感動して動くことができなかった。
 佐川美術館を設計した人は池原先生の弟子である。だからどこかこの建物に似せられている。この水盤を用いた設計は池原先生が初めてで、これを模したものが次々と生まれるようになった。
 この美術館の存在はこの付近の人でさえしられていないのが残念でならない。しかhし、外国人の賓客がここを訪れる機会は多いとか。こんな素晴らしい建築を知らないとは何とももったいない。
 皆様も、石川県を訪れる機会があったなら、ぜひここを訪れることをお勧めする。
 もう素晴らしくて感動に次ぐ感動だった。

 感動してもお腹がすくものだ。 
 腹ごしらえに昼食は白山スーパー林道の近くにある蕎麦の隠れ穴場「草庵」をめざしていくことにした。ナビを駆使してたどりついたのがここ。


あたたかいきのこのおそば


つけとろろそば

知る人ぞ知る蕎麦やなので、次々と客がはいってくる。
 もっちりとした十割そばだった。
 こうして、金沢一泊の旅は楽しく、おいしく、感動の旅となって幕となった。