飛翔

日々の随想です

一箱古本市

 今日は上着を脱ぎたくなるほどあたたかな陽気の土曜日だった。
 今日は名古屋市内の四十九書店などが参加する「ブックマークナゴヤ2010」が開幕する日。本にまつわる五十を越える行事が四月十八日まで各所で繰り広げられる。その一つの「一箱古本市」が名古屋市西区円頓寺商店街で行われた。
 「一箱古本市」は市民が段ボール箱に蔵書を詰めて持ち寄り、フリーマーケットのように商店の軒先などに並べて販売するものだ。
 私も今年は参加する予定にしているが、先ずはどんなものか見るためにやってきた。
 
円頓寺商店街


商店街を入った一番目立つところに現役女子大生が店を出していた。ちゃっかり「現役女子大生の店」とキャッチーな言葉を目立つように出しているところがにくい。
金城学院大學生の店」。キャッチコピーは「金城学院大学図書、司書さんの店」と書いてあった。お揃いの茶色の皮ジャンがお洒落!なんといっても名古屋で金城学院大學といえばお嬢様大學。お二人ともお美しい令嬢風。可愛い手作りの小物も売っていました。



ライブをやっていた。(何やっていたのかな?思い出せない)


ここは素敵な美術書を売っている店で「月刊 浪漫倶楽部」特集号「黒蜥蜴」を買った。
美しい本だ。


この人は「たびかめ」さん。590日間世界一周してきた人。写真展をやっていた。目がキラキラしてチャーミングな人だった。


円頓寺アーケード


銭ゲバ書店」店主が魅力的。


「どっこい書店」さん。ご高齢そうな方。売れなさそうだと見るととたんに売り出しにかかった。私めがけて「この本(「夜明け前」)は竜馬が。。。。する前のことが書いてあって。。。)と解説しだした。なんだか余計にかいづらくなって、「すみません、ありがとうございました」とお礼を言って去ってしまった。


「水玉書店」さん。父と息子が愛らしく「水たま」のイラストもほのぼの。坊ちゃんが可愛くて売上伝票を担当しているらしく、責任感が強く、さっき売ったのは200円だったっけ?と確認。大きな字で200えんと記入していた。覗くとかなり売れていた。
お隣の「どっこい書店」さんはさっぱりなのに、こちらの「みずたま書店」は繁盛。


「写真写しますよ〜」と言うと親子並んできちんと微笑んでくださった。坊ちゃんの後ろにキティちゃんがあったけれど、売りたくないらしく隠してあった。可愛ゆい!


一通り見て回ってここらで「みたらしだんご」を買うことにした。

何といってもここ円頓寺の「名物おばあちゃん」がこの人!
みたらしだんごを売り続けてン十年。こうばしくて大変おいしかったです。
いつまでもお元気でいてくださいね。


お〜!み〜っつけ!!!!
この「一箱古本市」の火付け役 南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ) さん。

楽しい「一箱古本市」でした。みるだけだったのに、やはり山のように買ってしまった。
「野の花と小人たち」安野光雅岩波書店)、「大手拓次詩集」(創元社)、「氷魚」(島木赤彦)(創元社)「味のいろは歌留多」辻嘉一(中公文庫)「侍従とパイプ」入江相政(中公文庫)「定本 種田山頭火句集」(弥生書房)「サリンジャーの世界」「世界短編傑作集」(江戸川乱歩編)「クリステイ短編集」など。