飛翔

日々の随想です

無心にあるがままに

 
 庭のハナミズキが紅葉して赤。その隣にあるゆずの木に実が実って黄。山茶花のうす紅。カタバミ草が絨毯を敷き詰めたようにピンク。常緑の木々の緑。
 晩秋から初冬にかけての錦は目を楽しませてくれます。
 去年のシクラメンの鉢を花が終わって外に出したまま。いつのまにか忘れ去って野ざらしになったものに葉が茂り、花が咲きだしました。
 私の冷たい仕打ちに、恨みをだくこともなく、律儀に葉を茂らせ花を咲かせてくれた植物の底力に畏敬の念がわきあがります。
 誰のためでもなく、無心に咲く花。人間はささいな言葉に傷つき、恨みを抱き、コンプレックスに打ちひしがれる。
 誰のためでもなく、ただあるがままに、無心でいることの大切さを教えられる。
 
  無心に、あるがまま、私も咲いてみよう。