飛翔

日々の随想です

ベツレヘムの妖精


我が家の塀の周りに植えた花々

塀の周りにパンジーやチューリップのプランターを置いて楽しんでいる。
 塀の下には自然石の石積みがしてあって、その間につつじの植え込みがある。
 その植え込みのあいだにもパンジーやチューリップの球根を植えてある。
 水をやっていると小さな白い花がさいているのに気がついた。

 花とはまるで縁がない家人がこれは「ベツレヘムの妖精」だよと教えてくれて驚いた。

 なんて可愛い名まえ!

 「でもなんでこんなところに咲いているんだろう?植えたおぼえがないのに・・・?」とつぶやくと
 「喜ばそうと思って僕が去年こっそり植えておいたんだよ」というではないか!
 な、な、なんという素敵な隠し事だろう!
 花言葉が「耐える愛」というのがちょっと気になるけれど・・・
 そういえば去年、何者かが夜中の三時ごろ植木鉢を割って、植えた花を全部どぶに捨ててあったことがあった。
 警察に届けたところ、5軒もの被害があったとか。

 なんでそんなことをするのか悲しくてもう花を外に植えるのをやめようかと思ったことがあった。
 呆然とどぶに捨てられた花たちを見て涙ぐんだ私。
 きっと、可哀想にと慰めたかった気持ちが家人にそうさせたのかもしれない。
 去年からのひそやかな隠し事だった。