飛翔

日々の随想です

ありのままでいい


この2ヶ月の間で、劇的に私は変わったように思う。
 5月にどん底に陥って、何もかもがみじめで自信がなくなった。それまで一生懸命楽しみながら学習していたことすべてを投げ出してしまおうとすらした。ぎりぎり限界が来て、すべてを放り出そうとしたとき、トップの人と面会した。
 あらいざらい話し終えたところで、彼の目から涙が溢れて頬をつたわるのが見えた。
 初めて学校の門をくぐって初心の気持ちをみんなの前で私が話したことを覚えていて、それを思い出すと涙が止まらないと彼は言った。その言葉で私も初心を思い出した。8年前くも膜下出血から生還した時、これからの人生を人の役に立つために使いたいと思ったことであった。
 それがきっかけで、学校へ入ったのだった。それを投げ出してしまってよいのかとおもいかえした。
 そんな迷いのなかにあるとき、瞑想教室へ入った。湖のような深く静かな先生に出会って、私の状態を話した。
 「あるがままの自分」「貴方は、貴方のままでいい ありのままの、貴方でいい いつもそのまま、在ればいい」
 の言葉に心の中に大きな塊が溶けていくのがわかった。
 自信がない自分。その自分を受け入れ認めて、ありのままの自分でいいんだと気づいたとき、肩の力がふっと抜けた。
 たくさんのワークショップに参加して、その都度異なる指導者に接して得るものが大きかった。
 何十年分のトラウマが解消され、自分の中の澱んだものが霧散していった。
 顔色が良くなって、心も体も軽やかになった。他人から、
 「どうしたの?別人みたい」
 と言われるほど外観まで変化していったようだ。
 両手を器のような形をした時のように、自分のからだを器のようにする。そんな状態で全て森羅万象を受け止め認めるような気持ちが満ちてくる。
 穏やかな静かな気持ち、無欲な器の自分が,今、ここに。ある。