飛翔

日々の随想です

ブラウニーはママの味

昨日の教会でのクリスマス・パーティーで、みんなが持ち寄りで作ったご馳走とデザートに堪能した。
 みんな料理の腕がいい。そしてケーキは玄人はだし。しかし、日本人の舌には、少々、脂っこすぎるし、甘すぎるし、塩辛すぎる。
 巻きずしにマヨネーズがたっぷり入っていて閉口した。
 でもおいしいことには変わりはない。ちょっと砂糖や塩が多いのが日本人にはなじみがないだけだ。
 テーブルに着くと、去年私がお菓子、ブラウニーを作って持って行ったご家庭のご主人がやってきて、
 「あなたのあの時のブラウニーの味が忘れられない。もっとほしかったけれど、言えなかった」
 といいに来てくれて、びっくり。そして、みんなに聞こえないように、
 「ここのどのお菓子よりも、あなたのブラウニーのほうがおいしい」
 とにっこり。よほどブラウニーがお気に召したのだろう。
 そうでしょ、そうでしょ。私のブラウニーは特別の作り方。秘策があるのだから。

 な〜んて、自慢してみたけれど、ブラウニーは各家庭ごとに全部味が違うと言われる家庭の味。
 イギリスでも、家々によってその味が違うから楽しい。お互いにレシピの交換をして、味を鍛えていくので、実においしい。
 私の秘策を教えてあげたいけれど、特別仕立てなので、イギリスのステイ先のママに許可をえないと教えられない。
 
 あまりほめてくれるので、気を良くした私は、つい、来年のはじめにお茶に招待してしまった。
 新年早々、ブラウニーを焼くことになりそうだ。