連休二日目の土曜日は曇り。
江戸時代の初め、武士を捨てた石川丈山が京都一乗寺に終の棲家として建てたのは詩仙堂である。その丈山は、詩仙堂のイメージを生誕地である愛知県安城市、和泉の地に再現したのが「丈山苑」である。
今日は愛知県安城市にある「丈山苑」を訪ねた。
美しい庭園は京都の詩仙堂、東本願寺、渉成園(しょうせいえん)、田辺の酬恩庵(しょうおうあん)(一休寺)の三庭園をイメージし、唐様庭園、回遊式池泉庭園、枯山水庭園を組み合わせたもの。
詩仙堂を思わせる庭園。(詩仙の間から眺める唐様庭園)
美しい庭園を眺めながらお抹茶をいただいた。お菓子はこの季節にふさわしい銘「白藤」
二階にあがるとそこは「嘯月楼(しょうげつろう)」
丈山が月を見、庭を見る為に作ったものだそうで武士であった頃の楼閣建築の影響を見ることが出来る。詩仙堂ゆかりの「嘯月楼(しょうげつろう)」から眺める庭園は格別である。月に親しみ、月に吟じた丈山の世界に浸った。
「嘯月楼(しょうげつろう)」から下を見た景色も美しい。
おだまきの花
ここ愛知県にも京都にも匹敵するこんなに静かで美しい庭園があったとは知らなかった。京都の詩仙堂を思わせる静かな佇まいをめでた一日だった。