飛翔

日々の随想です

日本の伝統美を訪ねて(京都・金閣寺・醍醐寺)

早朝、東海地方は土砂降りの雨。今日は久しぶりの休みなので京都へ出かけようと予定していた。
 京都の天気を見ると午後から晴れとあるので決行することにした。お茶やお菓子、ジュース類を詰めて新車ででかけた。
 目指すは浜大津大津市浜大津は「パークアンドライド」がある。
 「パークアンドライド」とは、自家用車を駐車場にとめて電車で目的地へ向かう便利なシステム。
 対象駐車場を利用の上、対象となる乗車券を買い求めた人に1日駐車サービス券を500円で発売している。
 つまり浜大津の駅に車を一日駐車して、京都まで京阪電車に乗っていくと駐車券がたったの500円で済むという便利なもの。
 浜大津で車を駐車し、ここで京都の電車、地下鉄、バスの乗り放題のチケットを購入。1600円。
 まずは醍醐へと向かう。
 世界遺産醍醐寺へ。

 国宝(金堂)
 醍醐寺真言宗醍醐派の総本山。弘法大師の孫弟子、が874年に創建したもの。真言密教の中心的寺院として多くの信仰を集めている。
 
 五重塔(国宝)
 醍醐天皇の菩提をともらうために作られたもの」高さは約38メートルある。

 
 唐門

 三宝院へ参殿したが、撮影禁止。大変美しいお庭。秀吉設計の庭園とのことで、桃山時代を代表とする名勝で、秀吉の栄華をしのばせるどこか絢爛さがあった。(見てみてのような風情)
 
 醍醐の櫻は有名だが、もう桜は散って葉桜になっていた。残念。
 ここをでる頃にはもうお昼になっていたので、腹ごしらえに京うどんで有名な「おかきた」へいくことに。
 ウイークデーなのに行列ができていた。
 注文は天とじうどん。と海老カレーうどん

 おいしゅうございました。
 お腹がくちくなったところで、バスに乗って金閣寺へと向かう。東京出身の私は中学生の時の修学旅行でいって以来の二回目の金閣寺
 
 ウイークデーとはいえ、さすがに世界遺産とあって、観光客と修学旅行生でいっぱい。
 総門。

 金閣寺はお釈迦様のお骨をまつった舎利殿(しゃりでん)「金閣」がとくに有名なため、「金閣寺」と呼ばれている。
 正しくは「鹿苑寺」(ろくおんじ)という。臨済宗祖国寺派の禅寺である。
 足利3代将軍義満が西園寺家から譲り受け、山荘北山殿を造った。金閣を中心に、庭園、建築は極楽浄土を現したといわれたもの。貿易を中心に文化の発展に貢献した時代で、北山文化と呼ばれた時代だ。

 

金ぴかなものかと思っていたけれど、まったくそんな風ではなく、池に映るその姿といい、あたりの緑の深さ、木々の彩を背に大変気品に満ちていて美しかった。中学生の時にはまだものの良さを知らない、美意識にかけていたので、この美しさには気づかなかったのだろう。
 
 茶室
 「夕佳亭」(せっかてい)
 江戸時代の茶道家、金森宗和がこのんだ数寄屋造りの茶席。夕日に映える金閣寺がことに佳いということから「夕佳亭」(せっかてい)と名付けられたもの。

 正面の床柱が有名な「南天の床柱」その右にある三角の棚が「萩の違い棚」、中央の古木が「鴬宿梅」(おうしゅくばい)。
 みんなめったなことでは手に入らない古木ばかり。
 ずいぶん侘びた茶室で素晴らしい。

不動堂

 

ふとめにとまった「美」

 大変みやびやかで、豊かないにしえの京都を味わった一日であった。北山文化桃山文化にさかのぼって、日本の伝統文化の素晴らしさに目を見晴らされれた。釘一本も使わずに建てた五重塔や、木造建築物。日本の宮大工「棟梁の腕はすごい!」「棟梁!」
 日本庭園の美。わびた茶室にみる簡素美。
 日本に生まれてよかったと思った一日でもあった。