飛翔

日々の随想です

シクラメン


今日は外国人に日本語を教える日だけれど、キャンセルになった。
 ほとんどドタキャンが多い。
 働きながら勉強するのだから仕方がないけれど、こちらはその時間を拘束されているので
 穴があくと惜しいような気持ちになる。
 
 部屋を明るくしようと花を買ってきた。
 この季節は、やはりポインセチアに目を奪われる。そしてシクラメンだ。

 

メン類(シクラメン)


うどんが好き
そばがすき
ラーメンがすき

メン類は
みんなすき

そんなわけで
シクラメンもすき

と詠ったのは詩人で、画家の星野富弘だ。
1970年に高崎市立倉賀野中学校に体育教師として着任したが、2ヵ月後に公務災害(体操部の指導中、宙返りの模範演技で失敗)により頸髄損傷の重傷を負い、肩から下の機能が麻痺する。9年間におよぶ入院生活の間に、キリスト教の洗礼を受け、母親の献身的な看病や看護師、看護学生らの助言を受けながら、口にくわえた筆で水彩画、ペン画を描き始め、後に詩を添えるようになった。

なずな

神様からたった一度だけ
この腕を動かしてくださるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の
実を見ていたら
そんな日が本当に
来るような気がした
                富弘 

ラーメン、ソーメン、タンメン、チャーシューメン・・・といわけで・・・シクラメンも好き。
とユーモアを忘れない星野富弘さんは、どれだけの絶望と苦悩があったかはかりしれない。
 今日はちょっとめげていたが、上の詩を読んで自分の安穏にあぐらをかいた「落ち込み」がどれだけおろかなことか思い知った。私はラーメンもタンメンもチャーシューメンも好きだが、イケメンも好き。
 と落ちを入れようと思ったがやはりシクラメンが好きとした星野さんにはかなわない。