旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いる。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。
鮎の放流がはじまった。渓流で憩うのも暑い夏のすごし方である。
又やたぐひ長良の川の鮎鱠(あゆなます)芭蕉
長良川の鵜が獲った鮎を膾(なます)にしてすぐ食べる。またとないほどおいしい。
貞亨5年夏。『笈の小文』の旅の帰路長良川の鵜飼見物で詠んだ句。
「またやたぐひ」「またたぐひ」は類の無いこと。比べるものが無いほどに優れている。ここではおいしいの意味。
もうすぐ七夕。
戦争のない国、戦争をしない国であるはずだった我が国。七夕の短冊に平和を願おう。