飛翔

日々の随想です

渓谷美と「老嬢の振袖」

今日は外国人のクライエントさんが風邪で予約をキャンセルなさったので、遠出をすることにしました。
 日本屈指の渓谷美と言われる岐阜県、付知峡(つけちきょう)に出かけることにしました。
 川に沿うように歴史の道、飛騨街道が通っています。
 うっそうとしたひのきの原生林から流れ出る清流が集まっていくつかの滝があり、渓谷美は息を呑むようです。

 


  不動の滝 


   仙樽の滝

 この吊り橋は3人限定。

 付知峡のけわしい山道を登り降りして紅葉を愛で、滝の水しぶきと轟音に、しばし俗世を忘れて渓谷美を堪能しました。
 
 付知峡をあとにして途中で新そば、十割そばをいただきお腹もくちくなって帰路に。

 途中小原村にさしかかると、あっと息を飲みました。

 それはこの風景にであったから↓

 なんと11月に桜が満開です。
 四季桜が紅葉と一緒に愛でることができるなんともオツな風景が広がっていました。

 

  紅葉の中、薄紙をまとったような花。
 十月桜、四季桜とよばれるものでしょうか。
 胸を妖しくする春の桜とは異なって、深まる秋に咲く桜は振袖を着たまま老いていく名家の老嬢のようです。

  こうして、紅葉を愛で、滝と渓谷美に心を洗われ、紅葉と桜の思わぬコラボレーションを見ることできた一日がゆるゆると過ぎていきました。