飛翔

日々の随想です

突然に

認知症が環境の変化で著しく進んでしまった人が、今日訪れたら、別人のようになっていて驚いた。
 元の凛として知性にあふれて英語を駆使してお話しだして驚いた。
 毎日、不安要素を取り除くよう、地道な努力をしてきた成果がでたのかもしれない。
 嬉しくて涙が出て困った。
 人間の脳機能の素晴らしさだろうか?でも明日にはまた戻るかもしれないが、信じがたいほどの復活に、久しぶりに気持ちが高揚してしまって、当人を前に涙がこぼれてしまった。
 「○○さんからお心を頂いて十分幸せです」と手を合わされて泣いてしまった。
 認知症と思っていたけれど、しっかりと理解できていたことに驚愕した。
 認知症患者さんが暴れたり、徘徊するのにも、理由があるとしたバリデーション療法は一理ある。今まで妄想を持っていたのは、不安要素がいっぱいだからだと私は思っていた。
 その妄想をいだく理由を探って、不安要素を一つ一つ、取り除いていく努力をしてきた。それが効をそうしたのかもしれない。
 まだまだわからないことが多い世界だ。