飛翔

日々の随想です

読書感想文とブログのコメント

夏休みに入って、生徒諸君が頭を抱えるのは読書感想文。
 拙ブログの書評にアクセスが多くなるのもこの時期だ。
 本を読むのは楽しいけれど、読書感想文を書くのが死ぬほど嫌いだった私も経験がある。
 ではどうするかというと、後書きの丸写しか、あらすじ書いておしまいなどという荒業をやってのけたものだ。
 作者は死ぬ思いで書いた渾身の作品を、ざっと読んで読み捨てられるのは悲しいことだ。面白かった。楽しかった。悲しかった。つまらなかった。率直なこれらの感想から書けば良いのだ。そこからどんなふうに面白かったのか、つまらなかったのか、悲しかったのかを書けばよい。次にそう思った箇所を抜きだして書いてみよう。抜き出した文章、あるいは、引用文のどこに自分はどんな感情をいだいたのかをかけばよい。
 それらだけでも立派な感想文だ。
 ちなみにこのブログの記事も同じである。
 一日一個あるいはそれ以上記事を書いているが、それでも、書くという作業はすくなからぬ労力をかけている。その記事を読んで「あいかわらずつまらぬことを書くブログだなあ」、「お、今日は皮肉たっぷりな俺様宛に書いた記事だな」「たまにはいいこと書くなあ」などと感想を持つのなら、それをコメント欄に書けば良い。
 そこから読者と書き手との交流が生まれるのだ。
 ブログはそこが小説などの一方通行の読み物と異なるところだ。
 今日の記事の意図するところをお分かり頂けただろうか?