一年以上自分の行こうとしている道がどちらの方角かわからないまま歩いてきた。
手さぐりであるいているうち、やっと向こうに明かりが見えてきた感じがする。
人生に回り道も、道草も、あらゆることに意味があることがおぼろげながらわかってきた。
何かがつかめそう。今、前方に手を伸ばしてそれをつかもうとしている。
もう少し。もう少しなんだけど・・・。ぼんやりしたものの正体をつかみたい。
大地に眠っている花の種が春になって芽を出して土をもたげようとしているのにも似ている。
もうすこし・・・・