飛翔

日々の随想です

みがく

服から飾りをとり
顔から化粧をとる
文から修飾語、美辞麗句、引用をとり
唇から追従をとる


削(そ)いで削いで
何もなくなる寸前まであらゆるものを削ぐ
それは純米を磨いて、磨いて、研(と)いで研いで
一粒の米を研げるだけ研いで出来あがる極上の吟醸酒のように


磨くと言うことはあまたの傷をつけること


人はあまたの傷を負う。
自分は磨かれていると考えたとしたら
ちっぽけな傷に泣くこともない、磨く途であると考えるなら。


おじけるな!
くじけるな!


人生は短くもあり長い旅でもある。
ゆっくり歩めばよい。


あらゆる飾りを捨てて素で輝ける人になればよい