飛翔

日々の随想です

式年遷宮を前に「お伊勢参り」

今日は暖かな陽射しを受けて絶好の行楽日和。
 車で「お伊勢さん」へ向けて出発することにした。四日市あたりでこみそうなので高速には乗らず一般道をひた走る。
 車にはお茶、熱い珈琲、お菓子、苺、オレンジなどを積んでルンルンと進む。
 なぜ「お伊勢参りに」?
 それは平成25年には二十年に一度の式年遷宮があり、第六十二回式年遷宮のクライマックス「遷御」(せんぎょ)の儀をむかえることになっている。
 そこで遷宮前のお伊勢さんにお参りしようというこになったわけだ。
 
 「お伊勢さん」「伊勢神宮」の呼び名で親しまれている神宮は、皇室の祖先神「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)をおまつりする皇大神宮(内宮)を中心に百二十五のお社から成り立っている。
 式年遷宮は、持統天皇の御代に初めて執り行われたもの。以来、わが国にとって第一のこととして重んじられて六一回、千三百年という、世界でも例を見ないかげがえのない歴史と伝統を有している。

 
    豊受大神宮(外宮)

 

 日本古来の建築様式の美である。

 遷宮館は式年遷宮資料館。ここに外宮正殿の模型、神宝の調整工程、遷宮祭の模様などが展示されている。

休憩所から望む「まがたま池」の景観。本日は式年遷宮を祝す雅楽と舞が披露されることになっている。


いよいよ雅楽と舞の始まりである。

美しく伝統にのっとった雅楽の調べと舞を堪能。桜がもう終わりを告げたあとだったのが残念であるが、日本の伝統の美を味わった。

 古式ゆかしい雅(みやび)のあとは、俗世界にもどって「おかげ横丁」に移動。

 暖かな春の日曜日とあって、大変なにぎわい。

 おかげ横丁はすごいにぎわいなので、街中にでて、おいしいという評判の「伊勢うどん」を食べることにした。

 超と名前が付くような太い麺はやわらかいのに、少しも崩れず、腰があって不思議な弾力のうどん。
 これに真っ黒なたれを絡ませて食べる。真っ黒なたれは意外とからくなくマイルドな味。

 天ぷら付の「伊勢うどん定食」を所望。
 「おいしゅうございました」

 夫が購入した新車での初遠乗り。快適なドライブに古式にのっとった式年遷宮を祝した雅楽と舞を堪能。「お伊勢参り」をしっかりとして、身も心も「大和民族」として襟を正してまいりました。

 深く入りて神路の奥をたづぬればまた上もなき峰の松風(西行法師)