土曜日は恒例の市へ買い出しに行く日。
農家のおばさんたちが自慢の野菜を安く売ってくれる。もう何年も通っているので顔なじみになっている。
おばさんたちはみんな気のいい人ばかり。野菜のほかに自家製の漬物などはただで分けてくれることがある。
これも顔なじみになって親しくなったからだ。時々、野菜の追加に家に帰るおばさんは、私に店番を頼む。
「困るわ」と断っても、おばさんはさっさと軽トラックに乗って畑に行ってしまう。店番を頼まれた私はにわか農家のおばさんになる。早速お客がきて野菜の品さだめ。
「それは朝とってきた採れたてだから新鮮よ!200円よ」
と売り込む。客は、
「あんた見ない顔だね。安いから買っておくか」と言って買っていく。
売れた!売れた!と喜ぶ。そこへおばさんが帰ってくる。
そんな風に、この市は私にとって楽しい場所。
今日はここで、朝掘ってきたばかりの竹の子をかうことにした2本で400円。フキは100円。安い安い。
帰ろうとするとおばさんがタラの芽を10ッポンばかりただで分けてくれた。
「嬉しい!天ぷらにしよっと!ありがとう!」
とお礼を言って料理したのがこれ↓
竹の子ごはん。(フキと筍の炊き込みごはん)
タラの芽と春玉ねぎの天ぷら。
竹の子とフキの炊き込みご飯は香りが良くて「春を食べた!」という感じがする。
タラの芽は時期を失するともう食べられない。貴重な春の野草。
わが家の塀にしだれるように咲いたしだれ桜を箸置きにした「春の膳」でした。