飛翔

日々の随想です

11月22日「いい夫婦の日」


今日11月22日は「いい夫婦の日」だそうな。
 みなさん、善き一日でありますように。
 今日は今年一番の寒い一日だった。午前中は夫の秘書役として名古屋までお供。秘書と言ってもカバン持ち。
 秘書の謝礼はサバずし。これが「すきやばし次郎」で修業した人が名古屋で店をもち「成田」というすし屋をだした。
 そこへ食べに行ったというわけだ。ごくうまのサバずしだった。
 さすが「すきやばし次郎」で修業した「成田」。
 おいしゅうございました。こんなおいしい秘書役なら毎日でもしたいぐらい。
 明日からまた天気が崩れるらしい。せっかくの祭日なのに・・・。
 雨の日は本を読むに限る。こたつで読書!最高!

 炬燵といえば物理学者で随筆家でもあった寺田寅彦の俳句にこういうのがあった:

終夜妻の柩を守りて

    ・今そこに居たかと思ふ火燵かな

 亡き妻の通夜、棺を前に偲んでいるとき、ふと火燵に妻がいるような気配がする。
 あるいはさっきまで妻は火燵にいたんだと錯覚するぐらい妻はいつだって自分のそばにいた。火燵にはまだ妻がそこに座っているような空気がただよっている。

 そんな風に常日頃いて当たり前のような妻が、こうして棺の人になってしまったとは・・・とまだ亡くなったことが信じられないでいる作者の気持ちがにじんでいて悲しい。
 肉親の死というものはこんな風に突然やってきて遺された者は茫然自失になる。
 今日は「いい夫婦の日」。いとしい妻や夫に先立たれる悲しみは深い。いて当たり前などとおもわず、夫婦に限らず、親子、兄弟、友人には、大切に思う気持ち、感謝の気持ちを素直に表したいものだ。