飛翔

日々の随想です

世を欺く「更迭」人事

お盆の送り火も終わり、また日々の暮らしが始まる。
 日々が過ぎていくのは当たり前だが、原発への関心度、福島第一原発事故への注意が散漫になり、やがて口を閉ざす日々になってはいけない。まだ福島では復興どころか、復旧作業もできていないのだ。原発事故の処理はいつ終わるのか誰もわからない。
 放射能は漏れ続けているし、メルトダウンが進み、メルトスルーとなって厚いコンクリートの壁を突き破って原子核は地中深く潜ったらもう誰もこれをとめることはできない。地下水を汚染し、海を汚し、地球を何十万年と汚染してゆく。
 しかし、日本はまたわすれたかのように、原発をあちこちに再稼働し、新しく作り、また大きな地震が来て、日本列島にある数十基の原発が爆発する。それでもまだ役人も電力会社も「俺は知らないよ。また税金でまかなえばいいさ。俺たちは莫大な給料と退職金と年金さえもらえばいいのさ」とうそぶいているのだろうか?
  お盆のころまでには仮設住宅すべてが出来上がり、入居できるといった菅さんはうそっパッチだった。
 脱官僚も実行できず、福島原発事故の責任をとって更迭とした人事は世間を欺く「更迭」であり、実は普通の勧奨退職となり一千万円も上乗せして、一人7600万円もの退職金ができるという。その後ほとぼりが冷めたころ、彼らは東電か東電関連の企業に天下っていくのだ。そして70歳になったら第二の退職金が数千万円でる。
 家も、土地も、祖先の墓も、子供も、親もすべて津波で流され、先祖伝来の土地は放射能で汚染され住めなくなった人たちは、その日暮らしの一文無し。
 こんな不条理なことがあってよいものだろうか?
 役人どもは「更迭」という名のもとに一千万円も退職金が上乗せされ、嬉しくて仕方がない。一方では、避難所冷房のないの部屋でプライバシーもなく、一円も金もない人たちは日ごとにストレスが高まっていくのだ。
 7600万円もの退職金を彼らに提出するものはいないのか!!!!
 責任を取ったのでもなんでもなく、お土産付きで莫大な退職金付きで大手を振ってやめていく役人ども!
 「ごめんなさい」と頭を下げるのなら、その退職金をそっくり寄付したまえ!