飛翔

日々の随想です

一心乱読・読書専心

 作家の村田喜代子氏は
「優れた文章を書くためには、言葉に対する感度を養わなければならない。さて、それには、書くことと、読むことと、どちらに比重を置けばよいか。がむしゃらに書いても、我流が身につくだけで、他人には通用しない。まず良い文章を読むこと。それから書くこと。そしてまた読む。比重は四分六。読むほうが六である」
と『縦横無尽の文章レッスン』で書いている。

縦横無尽の文章レッスン

縦横無尽の文章レッスン

 開高健も同じようなことを書いている。開高健は乱読、雑読。町田康は一年間朝から晩まで本を読み続けたという。
この夏は先人たちのアドバイスに倣ってただただ本を読み続けている。暑さも忘れるほど面白い本はたくさんある。今までこんな本たちに会えなかったことが残念でならないほどだ。
 酷暑が過ぎれば読書の秋だ。これまた読書専心である。暑さも、時間も忘れるほどの本がまだまだある。
 一生は短く、本の数は膨大。せっせと読もう。