飛翔

日々の随想です

蝸牛角上争何事(かぎゅうかくじょう何事か争う)

 対酒(白楽天)   

牛角上争何事 (かぎゅうかくじょう何事か争う)
石火光中寄子此身 (せっかこうちゅう此の身を寄す)
随富随貧且歓楽(富みに随い貧に随いしばらく歓楽す)
不開口笑是痴人(口を開いて笑わざるは これちじん)

つまり,物事を大きな目で見ると、全く意味がないほど小さな事で
いったい何を争っているのか。まるでカタツムリの角の
上のことではないか。実に愚かだ。
人生は石火の如く過ぎ去り、そこに身を寄せるはかなさ。
お金持ちはお金持ち、貧乏は貧乏、分に応じて
とりあえずは酒を飲もう。
口を開いては悩み、悲しんだりするなんてバカげたこと。
大いに笑おうではないか!

※不愉快なことで心がいらついたりするとき、この白楽天の詩を思い出すと心が晴れる。
人生は石火の如く過ぎ去り、そこに身を寄せるはかなさ。
本当にそうだ。長いようで短いのが人の世。
せっかくの人生。
人を羨んだりねたんでもせんないこと。
ましてや恨んでばかりの人生はつまらない。
人は人。自分は自分。
自分らしく生きればよいのである。
どうせ一回しかない人生なら精一杯自分らしさを謳歌し自分を伸ばしてやりたいものである。