飛翔

日々の随想です

森の木琴

DoCoMoの携帯のCMがとても素敵なので皆様に紹介したいと思います。
クリックしてください→森の木琴
 鹿が通る森の精が奏でる音楽のようです。曲はバッハの「主よ人の望みの喜びよ」
 東北地方の津波で何もかも奪われた漁師が
 「海は何もかもさらっていってしまったけれど、海をうらむ気持ちにはなれない。なぜって海が俺をそだててくれたんだから。また海で漁をしたい」
 と言った言葉が忘れられない。

 大自然の脅威の前ではなすすべがない人間であるが、昔から人間は自然と共生してきた。自然をあがめ、時には友として、共に生きてきた存在である。
 このCMのように、美しい自然の声に耳をすますとき、自然を破壊してきた人間の行為を憂うばかりだ。
 けたたましい騒音のようなCMが多いが、森の精が奏でているのかと思うような木琴の音色に心を清められる。木々を縫うように渓流が流れるなか、木の玉はたえなる音色を響かせながら降りていく。
東北地方の人たちよ!森の木琴にしばし心を癒して、またすっくと立ち上がってください!!!