飛翔

日々の随想です

原発安全神話が崩れた

地震津波による大被害に、今度は原発の火災、爆発が起きた。これを書いている今、四号機が火災と発表され、半径20km〜30kmの住人は避難するようにとのこと。原発は安全であるといわれ続けてきた。そうであってほしいものなのだが、今回のことでそれは崩れた。関係者はけろりと「想定外」と言う。「想定外」の事が起きるのが天変地異。
 これから風向きにより、日本列島全体が放射能汚染になるのか?地震列島の日本。原発はあちらこちらにある。これから想定される東南海地震(とうなんかいじしん)は、紀伊半島沖から遠州灘にかけての海域(南海トラフの東側)で周期的に発生する海溝型地震だ。規模は毎回M8.0前後に達する巨大地震で、約100年から150年周期で発生している。これがおきたらまた原発火災、爆発を起こし、地震による被災だけでなく、放射能汚染が予想される。
 原子力という今世紀最大のものは安全であるという保障のまえでは大いに活用されるべきものであるが、地震列島のわが国ではそろそろほかの燃料の開発研究に力を注ぐときがきたのかもしれない。
 東京電力を利用している地域では電力の節減のため自動的に停電をよぎなくされた。通勤の足は不便になり、生活に支障をきたしている。
 一つの巨大原発は多くの人のパワーを補っているが、こうしてひとたび「想定外」の事が起きるととたんにパニックになる。
 今は、放射能汚染が拡大しないよう祈るしかないのだろうか?
 あまりにも安易に「想定外」という関係者の言葉に不安がよぎる。