曇り時々雨の天候の中、愛知県指定天然記念物の壱町田(いっちょうだ)湿地植物群落を観に出かけた。
壱町田(いっちょうだ)湿地植物群落は知多半島と言う長靴のような形をした半島のふくらはぎあたりに位置する愛知県半田市武豊町の北西部にある。海抜40m〜50mのなだらかな丘陵地帯ある。昭和59年に愛知県指定天然記念物に指定された湿地植物群落である。
湿地には国内稀有のシロバナガバノイシチモチソウや、モウセンゴケ・トウカイコモウセンゴケ・ミミカキグサ・ホザキノミミカキグサなどが群落し、絶滅の怖れのあるものなどがある。
湿地の様子
ムギワラトンボがとまっていた。
中央にシオカラトンボ
アズチグモ この白い蜘蛛は網をはらないめずらしい蜘蛛
ミミカキグサ
シロバナナガバノイシモチグサ(「国の絶滅危惧植物)
ホザキノミミカキグサ
愛知県指定天然記念物の壱町田(いっちょうだ)湿地植物群落の公開は今日まで。次は9月である。国の絶滅危惧植物をこの目で見ることができてよかった。こうした場所が埋め立てられたり、農業開発のため、無くなるところを保護地に指定されて生存することが出来てよかった。古いものがどんどん壊され、自然も破壊され、国籍不明の建物やコンクリートの護岸で固められた川には魚がすまなくなり、日本からは日本の風景がどんどん失われていく。
地域の人たちが自分たちの手でこうした湿原を大切に守っていこうとする姿勢は尊い。
食虫植物の生態や珍しい昆虫たちを見ることができて楽しかった。ボランティアのガイドさんたちがいろいろ教えてくださって大変ためになった。ありがとう。