飛翔

日々の随想です

逢魔が時(おうまがどき)


読書しようとページを開くと睡魔がそうはさせじと私を襲う。
 「逢う魔が時」(おうまがどき)という言葉がある。
 「新明解国語辞典」によれば:
逢魔が時」(大禍時)の変化=夕方の薄暗くなった時分の意の雅語的表現とある。

ずいぶん昔、挿絵付きで河童(かっぱ)のような者がたそがれ時に「禍(わざわ)い」という釣り糸を垂らして引っかかるものはいないかとてぐすねを引いている絵をみたことがある。
睡魔と「逢う魔が時」とは異なるけれど、ひょいと両者の「魔」を思い出した。
ではほかの「魔」はどうだろうか。
「小悪魔」などというとなんだか『蠱惑的(こわくてき)』な感じがして世の殿方にしてみればこんな「小悪魔」なら 惑わされてみたいなどと思うのかもしれない。
そう思った瞬間にもうすでにこの「魔」が住み着いてしまう。
さながら谷崎潤一郎の「痴人の愛」のナオミである。
そういえば私の中の「ナオミ」がちょいと騒ぐなあ・・・・などと言おうものならこりゃ一大事!
どんな女でも心のどこかに「小悪魔」は住み着いているのよ!

というわけで、「小悪魔」の私は睡魔に襲われつつあるのでこれにて睡眠時間といたします。
どちら様もおやすみなさいませ。